《絵本レビュー》さくらいろのりゅう
こんばんわ!
今日は日曜日だったので、娘達の靴下を買いに行ってきました。
次女は、パワフルのせいかはわかりませんが、靴下にすぐ穴が空きます。
ズボンにもすぐ穴が空きます。
とにかく、物持ちが悪いのです(笑)
いや、いーんですがね。いーんですがね。
....んさっ、今宵もやっていきましょう。
レビューする絵本は【さくらいろのりゅう】です。
作者は、町田尚子さん。
初版は、2015年3月です。
《ストーリーについて》
むかしむかし、あるところに、一人の娘がいました。
娘のコイシは、いつもひとりぼっちでした。
ある日コイシは、山へ行きました。
綺麗な泉の水面を覗き込んだその時です!
泉から、龍が!!!
コイシの運命は、どうなるのでしょうか?
龍とコイシの互いを想い合うファンタジーな愛の物語です。
《10コの好きなところ》
①表紙が、すごく綺麗な紫の背景にさくら色の龍とコイシがくっついているところから愛を感じる。
②見返しは、キーポイントになるさくら色の貝の絵がたくさん描かれているところ。
③題字の文字は、〝りゅう〟の部分が龍を彷彿させるかのようなデザインになっている。
④絵も、主人公コイシの孤独な瞳が胸に刺さるし、龍の瞳の奥の優しさもよく伝わるように描かれている。
⑤文は、何度もコイシの問いかけに龍がゆっくりと瞬きをするところとかグッとくる。
⑥コイシ住んでいる時代背景や環境がわかるくらい自然が雄大にリアルに描かれているところ。
⑦龍が登場しても、コイシは驚いてなく受け入れているところからコイシの優しい性格がわかる。
⑧龍も、コイシの為に自分のウロコを全部、村の男達にあげるくらい優しいところが痛々しいし涙を誘う。
⑨さくら色の貝で、さくら色の龍になっているページは、すごくファンタジーで美しい。
⑩最後は、龍がコイシをのせて東の空に消えてのハッピーエンド!
《読み聞かせをしてみて》
娘たち(7才・5才)は、
『ネコちゃんって、コイシのそばはなれないやん?すきなんだねぇ〜♡』
『さくらいろのりゅうが、とってもカッコよかったなぁ、こわくないもんっ』
『コイシってさコイシっていわなくてもいいじゃんねっ!かわいそうだよっ!』
って、言ってました。
わたしは、神話のような物語だなぁって思いました。
最後のページなんて、なんてファンタジーで繊細なんだって思いましたし、コイシが報われたような気がしました。
《おしまいの言葉》
人の性格って、色々あると思うんですが、なんかこう純粋さって別物だと思ってまして。
こう、歳を重ねてくると〝純粋〟って誰しもが持っているんですが、報われる純粋さってあると思うんですよね。
コイシは、きっと他者を傷つけないで生きてきてたんだと思ったんです。
こういう人が、報われる世界って素晴らしいし、もっともっとそうなって欲しいなって読み聞かせしました。
☆彡
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