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つゆとの話し(3)

前回のお話し


つゆのインスタを始める

 少し話しが前後するが、前年の年末くらいからインスタグラムを始めた。
 かわいい、かわいいと馬鹿みたいに毎日のようにつゆの写真を撮りまくっていたらiPhoneの容量がいっぱいになってしまった。まさに親バカここに極まれりだ。

 写真はPCに保存してiPhoneから消去するのだが、写真を見るのにいちいちPCを立ち上げとなると写真を見るのも面倒くさい。

 そこでお気に入り写真を簡単に見るためにインスタに投稿することを思いついたのである。
 写真が見やすいだけでなく、インスタに投稿すれば、日時やコメントも残るので日記代わりにもなっている。

好きな写真。iPhoneの壁紙にしてます。

 インスタは徹底して猫だけにした。投稿はつゆのみ、フォローしてる人もされている人もほとんど猫アカウント。猫まみれのアカウントになっている。

 インスタのお陰というのかインスタのせいというのか、前にも増してたくさんの写真を撮るようになった。たくさん撮れば撮るほど、写真と共に楽しい思い出も増えた。

 下の写真は正月休み中に妻と他愛のない話をしながら撮った写真だ。
「つゆちゃん、鏡もちみたいだね~。」
 と笑い合っていたことも覚えている。幸せな写真と幸せな記憶は大切な思い出になった。

鏡つゆ

 インスタはその後、新しくお迎えした「まつ」が加わり、アカウント名を「ねこのつゆとまつ」を変更した。
 493番目の投稿でつゆの訃報を報告することとなってしまったがこれからもしばらくは「ねこのつゆとまつ」のまま続けていくつもりだ。

 また縁があれば新しい猫をお迎えすることになるかもしれない。その時もアカウント名からつゆは外さないと決めている。

つゆが来て1年がたった

 平成30年の梅雨が始まった。つゆが我が家に来て早くも1年が経ったと言うことだ。
 もう、つゆのいない生活なんてとても考えられない、と言うほどにつゆは家族の一員になっていた。

次男とつゆ

 つゆも気ままに寝て、食べて、散歩して暮らしていた。この1年で我が家をすっかり安心な所と思ってくれるようになったと思う。

安心して過ごしてくれていた

 この1年間で、僕には色々な変化があった。

 家に帰るとつゆを探して妻よりも先に「つゆちゃん、ただいまー。」と言ってしまうようになった。これは妻もなのでお互い様だ。

 妻と用事で出かけても「つゆは何してるかな?」と気になって寄り道しないで帰るようになってしまった。

 街中で猫がやたら目に入るようになった。今までだって街の中に変わらず猫はいたはずなのに。

 野良猫も、他のお家の猫も、インスタで見る猫もつゆを飼う前よりみんなかわいく愛すべき生き物だと思えた。

 猫の写真や絵をみるとつゆに似た子はいないか探してしまうようになった。
 猫の雑誌など買うようになってしまった、インターネットで猫の記事が見つかると読み耽ってしまうようになった。

 この辺りは猫好きさんにはあるあるエピソードだと思う。猫はこうして人間の世界を制圧したのだなぁ、と感心している。

 そして、僕たちがつゆを大切に思っているのと同じように他の飼い主さん達も自分の猫を大切に思っている気持ちがよくわかった。

誰にでも大切なものはある

 いや、猫だけではなく、犬や他のペット、人や物などみんなそれぞれ大切にしている気持ちがあると改めて実感できた。そんな気持ちを尊重して生きていこうと思った。

 つゆのおかげで僕は少しだけ優しくなれたのかもしれない。


次のお話し


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