ペットのサブスクと世の歪み

ペットのサブスクは発想としてはありえる。
例の猫のサブスクまじで意味わからんしヤバすぎるなというのは大前提として、配信、服、飲食物のサブスクがあり、オッサンだの彼氏だののレンタルもあり、物を所有しないことが良い・カッコイイとされつつある中で、じゃあ次のドル箱なんだって考えたら、愛玩動物だ!ってなるの、なんというか儲けだけを考えるならばそういう発想になることは「ある」だろうなと思う。
普通はそこから、倫理とか世の中の流れとかと照らし合わせて、いやこれはナイわってなるだろう。人としての倫理観がなかったとしても、儲けの観点から世のトレンドを見た場合に、これは逆効果だ。良くない炎上の仕方をする。儲けにはつながらない。って計画段階で頓挫しそうなものだが、実際に実装まで行ったというのがすごい。ゲームでも炎上しそうなテーマを、実物の猫を用意してサービスとしてスタートしたというのか。どこかで止まらなかったのだろうか。

しかしながら以外と、止まらなかったのだろうな。この会社がどういう状態で何人ぐらいの人が関わってサービス開始したのか知らないが、トップの人だけが全体を見ていて、あとは雇われでそれぞれ決められた仕事をしていただけ、関わる業者も卸すだけ、とかだったら以外と無茶苦茶な計画も止まらない。世の中の仕事ってそうなってる。ドラマみたいに、こんなのおかしいよ!って声を上げられる機会は稀で、全員がちょっとずつギリギリやばくない仕事をした結果どう見てもやばいものができあがることがある。
まあ、社員全員一丸となってこれはいける!と信じてやってたのかもしれないし。知らんけど。

それが、大人気!とかトレンド!とかなる前に、イヤイヤイヤおかしいだろ!って声が上がったのは良いことだと思います。
炎上してるものって、こいつは良くないからどれだけ攻撃してもかまわないって集団攻撃がうねりになってる場合もあって、それはとても嫌だけれど、今回のサブスクに関しては弁明の余地がないと思うので。

ペットの月額使い放題、サブスクサービスの行き着く先という感じがする。そもそも、人間を月額サブスク感覚で働かせ続ける世の中ではさもありなんの発想なんだよ。世の中の歪みがたまたまこのタイミングで形を持って出てきたという感じがする。

しかし集められた猫たちはどうなるのだろう。そこまで考えなければ、本当にただの正義の叩きで終わってしまう。

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