見出し画像

1/700睦月(ハセガワ)#4(完)~完成&レビュー

今回完成したキットはこちら。

ハセガワ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.416 睦月
(Hasegawa 1/700 warter line series IJN destroyer MUTSUKI)

ようやく完成しました~。

ギブ・バース!

何とか格好はついたのではないでしょうか。
エッチングの使用や張線はしてません。

右舷側
左舷側
後方より

細長いので撮影が難しいっすね。


手を入れた点

手が止まる前はいろいろやろうと思ってたのですが、調べれば調べるほど大改造が必要なことが分かったので、方針を「雰囲気重視」にして完成を優先しました。なので考証や寸法などは雑もいいところですのでご容赦ください。

遠目で見ればそれなり

細かいところはキリがないので興味のある方はご自身で調べていただくとして、今回製作に当たって手を入れた点は以下です。
(昭和16年7月迷彩塗装時を想定)

・艦橋前の機銃台(B29)は睦月には設置されていませんので省略。
・一方で探照灯後部の13mm連装機銃がありません。ですので前述のB29をここに設置。機銃もキットの13mm連装(B30)があんまりな出来なのですが、代わりが無いのでXランナーの25mm連装機銃を載せました。なおこの辺りの構造物の形状は全体的にでたらめっぽいので機銃台も機銃も雰囲気だけです。
・艦橋左右の短艇甲板(ボートを釣ってある部分)は撤去されてますので、A1、A2、B35をカットして加工しました。また左舷側は小部屋状になっていますので囲っておきました。
・右舷後部の艦載艇ダビットは撤去されています。A17、A22はつけません。
・後部マストの基部はパーツそのままだと箱型に埋まってますが、実際は前後が筒抜けになった逆U字状の構造物になってますのでくりぬいてあります。
・中央構造物の土台が一直線の直方体なのですが実艦はこうはなっていない模様。中途半端ですが第二煙突の前だけ削ってあります。
・艦橋左右に7.7mm機銃が1丁づつ装備されていますがキットでは省略されています。何かつけようと思ったのですが適当な代替パーツがありません。7.7mmを1/700スケールにすると0.011mmなんですよね。髪の毛より細い銃身になるのでやめました。
・魚雷発射管、ループアンテナ、錨、艦載艇&ダビットはウォーターライン共通パーツ(Xランナー)の方を使用しました。
艦載艇の7mだ6mだとかはこの出来だとこだわる意味もないでしょう。

迷彩塗装

睦月ならではの迷彩塗装ですが、戦前の一時期、実験のために塗装されたものとのこと。開戦時には単色に戻されています。
右舷は有名なパラオ停泊時の写真が残っていますので迷彩パターンはほぼ確定ですが、左舷は資料がなくパターンは推定(好き勝手ともいう)です。

実物。右舷の写真

キット塗装図では白色部分はエアクラフトグレーの指定ですが、ホワイト系の塗装でいいんじゃないでしょうか。濃い部分は黒と解釈している向きもありますが、元の軍艦色グレーそのままだろうと推測して塗りました。
デカールの「30」の書体も違いますね。

余談ですがこの写真、艦首に洗濯物らしきものがいっぱい干してありますね。また前方の魚雷発射管の上に天幕らしきものが張ってあります。


キットレビュー

初回発売は1973年とのことで50年以上前の古典キットです。元々はNo.77が振られていました。
おおよそ睦月型の形をしているというだけで、艦橋の形状がそれらしい以外に睦月固有の特徴などは特に反映されていません。
小物の作りも甘く、現行で「睦月」として売ってるのはちょっとどうなの?って思う出来です。

資料の発掘も進んでいない昔の製品ですので致し方ないところかとは思いますが、もう現役で売るような水準じゃないなぁというのが正直な感想。

決して小さいから簡単でもありませんし、価格のアドバンテージもそれほどありません。
ディテールアップのベースにするにしても大雑把すぎて向かないと思います。

ウォーターラインシリーズ共通の小型艦用部品セット(Xランナー)がついていますが、特に置き換えなどの説明もありません。


作るなら?

先にも書いたように半世紀前の昔の製品ですので仕方ないのですが、作りが甘いですし考証も雑、全体的に不親切です。

後発はピットロードとヤマシタホビーから出ていますが、ヤマシタの方がより新しく出来も良いようですので、睦月を作るならこっちをお勧めします。


この記事で作っているキットはこちら

しっかり作ってみたいなら↓こちらをオススメします


面白いと思ったら投げ銭で応援してください♡