年を重ねるにつれ、新しい何かを始めることがだんだん難しくなっていく

会社生活を再開して2週間が過ぎた頃から、耐え難い苦痛を感じつつも一方で感覚が麻痺しつつあった。毎朝同じ時間に起き、同じ電車に乗り、同じ作業を行い、同じ時間に会社を出て、同じ電車に乗り、帰宅する。こうして行動する時間のすべてがインプットされたロボのように生活していると、だんだんと感覚や感情が麻痺してきて、思考が停止し、このロボ生活が当たり前の日常になっていく。自分が何を考え、何をしたいと思っているのか、どんな風に暮らしたいと思っているのか、忘れてしまいそうになる。とりあえずの生活が満たされれば、それでもういいんじゃないかとさえ思えてくる。

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