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#11 誕生日前日、不妊治療で3回目の採卵に挑む

32歳から始めた治療もはや1年半。長いと私は思う。
そもそもこんなに治療するとは思わなかった。
統計データを見ても、不妊治療は30代前半から始めれば結果はでやすそう(先生に言われたわけではなく、データなどを見て個人的に)という感じだったから、治療を始めたころは大丈夫でしょうという気持ちがどこかにあった。

しかし結果は出ない。
薬を飲んで卵胞を育ててエコーで排卵を予測するタイミング法も、半年くらいやった人工授精も、体外受精2回とも全て陰性。
もちろんタイミング法や人工授精、体外受精1、2回で結果が出る人は出る。私のように出ない人はなかなか出ない。人による。
最終結果も妊娠出産できるのか、できないままなのかわからない。

治療中は見えないトンネルをずっと進んでいるよう。
ゴールテープがないマラソン走り続けられますか?


そういえば、3回目の採卵周期に入る前に、私は正社員の仕事を退職した。2回目の移植が陰性となり、仕事と治療の両立を1年以上してきたが治療の終わりが全く見えないと感じ辞めることを伝えた。

仕事を辞めたことで、もうこれで、どんなスケジュールでもどんとこいだ!
今までずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと毎日心配していたスケジュールの両立はなくなった。何も心配はいらない。


採卵後の生理2日目に通院。
先生からは前回なぜ採卵できなかったかについて説明してもらえた。

前日夜の点鼻薬がうまく効いていなかったのではないかとのこと。私の身体に合わなかったのか、私がうまくできていなかったのか、それはわからない。
ただ、同じような結果になかった方が他にもいるようで、病院でも対策を考えてくれていた。今回はその辺も調整してくれることになった。

そして、毎度の自己注射が始まる。毎日の注射。
途中からは2日に1回、排卵抑制の注射をして卵胞を育てる。今回は左右とも10個以上見えているようだった。徐々に下腹部に何かが詰まっているような違和感を感じる。

普通は1つしか大きくならない卵胞を何十個も育てているのだから、そりゃお腹は苦しくなるはず。

頑張っている。私の身体、ありがとう。


採卵日は私の誕生日前日に決まった。ギリギリ1歳若い卵子になる?1日の差ってある?と思いながら、それでも誕生日前日に期待を込める。

そして、3回目の採卵日前日のトリガーは、前回の要因を踏まえ、1回目と同じ注射になった。薬の量も卵胞量に合わせて調整してくれている。先生にも看護師さんからも薬の量は私用にカスタマイズしているのでと言われた。すごい!


採卵日前日の夜、無事にトリガーとなる注射を打った。

パンパンになった下腹部とともに、採卵手術へと向かう。
今回はうまくいく。

そして麻酔が効いて眠りの中へ。

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