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ダブルケアについて【プライベートケアの可能性について考える】

やってまいりました。
毎週(日)6時〜の朝活「寝起きでプライベートケアの可能性について考える」clubhouse、Twitterスペース開催を経て通算56回となる、2月20日のテーマは…

(寝起きです)

ダブルケアについて

というのも、2月2日が「ダブルケアの日」で、
2月は「ダブルケア月間」
と言われているため、これを機にダブルケアがどういうもので、どんな困りごとがあり、それに対してプライベートケア(介護保険外サービス)としてどう関われるだろうか?という意見交換をしたいなぁ…ということで本日のテーマとなりました。

直感で作ったYouTubeライブ告知画像(素材はほぼほぼcanva.)

親に育ててもらった子ども時代。
大人になった時、次は自分の番、親に恩返しをしたいと考えるよなぁ。けれど、その時に自分自身が子育て真っ只中だとなかなか大変かなぁ。親を想う気持ちと現実的な生活の狭間で苦しんでいる人がいるのかもしれない。そんなことを想像しました。

ところで皆さま、ダブルケアの定義ご存じですか?

■ダブルケアとは、広義では家族や親族等、親密な関係における複数のケア関係、そこにおける複合的課題。狭義では、育児と介護の同時進行の状況のことである。育児と介護、介護と孫支援など、少子化・高齢化におけるケアの複合化・多重化の問題に焦点をあてる概念。【Wikipediaより引用】

ふむふむ。ということは🤔あれ…。
普段ケアマネジャー業務(介護支援専門員)してるなか、当てはまるキーパーソンが数人いるぞという気づきが。乳児のお世話をしながらお婆さまの介護をしてるあのお孫さんもそうじゃないか?

こんなに身近にいた…。

そして、思い出してみました。

■ダブルケアと思われる、私の周りの人達。
・祖母の介護をしながら、子どもを育ててる30代女性
・お義父さんの介護をしながら、お孫さんのお世話をしている50代女性
・お母さんと、実兄と、孫のお世話している50代女性

その他、もしかするとあの人もかな?と思う方がちらほら…。
あまり馴染みのない言葉だと思っていたけれど、よくよく考えるとダブルケアしている人は多いかもしれない。

調べてみました。
■実態に関する調査結果から(
平成28年4月 内閣府男女共同参画局)
以下、Satsukiメモ。
2016年4月、内閣府の調査 ダブルケアをする人が全国で少なとも25万3千人(女性16万8千人、男性8万5千人)育児の対象:未就学児年齢では40~44歳が27.1%、35~39歳25.8%、30~34歳16.4%、30~40代合計80%(内女性が66%)

身近にいてもおかしくない数字だと感じました。
けれど、何故今まで気づかなかったのだろう🤔と考えてみる。一つ思ったのは、その状況(介護しながら育児をする)は、大変ではあるけれど特別な状況だとは思っていないのではないだろうか。現に当の本人達から「ダブルケア」という言葉を聞いたことはありません。

それが故に、大変ではあるけれど、仕方ないからとそのまま受け止め、誰にも相談できず、抱え込み…孤立になってはいないだろうか。

■ダブルケアの実態、背景(特集論文:ダブルケア(ケアの複合化)
晩婚化、晩産化、家族関係の変化等、育児期にある者が親の介護も同時に引き受けるダブルケア。育児と介護、異なるニーズに対し同時に対応しなければならない…。「子育て」「介護」一つひとつだけでも大変だと感じる場面があるけれど、それが同時に起こるとなると…。その場にいる当事者を思うとなんと表現して良いか分からない気持ちになりました。

■ダブルケアの現状と課題について(杉並区、令和3年6月15日)
課題がをみてみると。
①女性への負担が大きい。
②一人にかかる負担の重さ。
③孤立化➡経験者や相談機関が多くなく、悩みを共有できる人が少ない。
④離職➡負担が重く、仕事と両立が困難になり、離職してしまう。世帯収入も減少し家計に影響する。
⑤育児への影響、介護の影響➡施設入居など介護に費用がかかったり、育児への時間が削られ子どもへの影響が懸念。

ここまでみて、産業ケアマネジャー視点(私、Satsukiは沖縄県第一号の産業ケアマネでもあります☺)からある事にきがつきました。
「ダブルケア」と「仕事と介護の両立」「仕事と育児の両立」をおこなう上で必要な共通点。
・相談できる人や窓口が必要。
・離職を防げる環境醸成が必要。
・ケアそれぞれに対する役割分担、優先順位や、時間配分等を検討すること


■事前に準備できること

⑴情報収集
・各自治体の窓口取組等
・仲間つくり、コニュニティー、ダブルケアカフェ等への参加
⑵環境醸成
・育児や介護に関して社内で相談できる体制つくり
・外部機関を活用(キャリアコンサルタント、産業ケアマネ等)
⑶制度やサポートの利用
・介護保険サービスやプライベートケア(介護保険外サービス)の活用
ファミリーサポートセンター等

ダブルケアカフェ(一般社団法人ダブルケアサポートより)


そんな事を語り合った今朝の様子(寝起きでプライベートケアチャンネル)

日曜の朝6時とは思えない盛り上がりです。

(プライベートケア経緯)はこちら


本日も、沢山のご参加、ありがとうございました☺
来週のテーマは
【教えてハッカ、Satsukiパイセン byナオリアーノ】シリーズ。
「成年後見人ってなんですか?」の予定です。
2/27日(日)YouTubeライブでお待ちしております。


■その他、ダブルケアに関する情報
・2月2日は「ダブルケアの日」、全国30団体が支援で連携、「育児も介護も苦しまないで」(讀賣新聞)
・家庭と仕事の両立支援ポータルサイト
・ダブルケア月間
・ダブルケア情報局