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産業ケアマネに思うこと

*あまり人には言っていなかったこと*
私は「介護離職を予防する」産業ケアマネですが、実は私の母は介護離職をしています。

居酒屋を自営していた父(当時64歳)は、仕事帰り歩行中に車にはねられました。
それから来る3月で5年が経ちますが、未だ父の意識は戻っていません。
要介護5、身体障がい1級となりました。

(回復期病院での写真、2017年。私は末っ子を出産したばかりで、私自身の仕事と家庭、父と母のことで頭がいっぱいの頃でした)

父の交通事故をきっかけに、母は大好きな仕事(訪問ヘルパー、有料ホーム職員、デイ職員掛け持ち)を辞めました。
父を自宅で介護すると決めた時、介護をしながら仕事をするということは想像がしがたく選択できませんでした。
私は、父を想い献身的に在宅介護する母を誇りに思っています。

*産業ケアマネとしての葛藤*
だから、産業ケアマネを取得する時に
「介護離職はいけない」という見え方に違和感がありました。介護離職をした母を否定しているようですごく心苦しかったのです。

*家族介護の末の不安*
母は時々言います。
「もし介護が終わったとしたら、そのあと私を雇ってくれるところはあるかしら」
「少しの年金で私は一人で生きていけるかしら」
子どもも3人いるし、いざとなれば誰かがみるよ、私もいるよと返答しますが、母の話を聞く限り「自分の力で」「社会の中で」役割を持って生活することを望んでいるように感じました。


*介護される側の気持ち*
父は母のことをとても大切に思っていました。
大好きな母が自分の事で苦しんだり悲しむ姿は見たくないはずです。なので、私は母の人生を素敵なものにしたい。父が「自分のために妻の人生を台無しにしてしまった」と感じる事がないようにしたいのです。

(自営していた居酒屋での父と母の写真)


現在、介護離職後の社会復帰率は
■40代で53%
■50代で38%
■60代で18%
と言われています。

*想い*
私は娘として産業ケアマネとして
父と母を幸せにしたい😊
そして、同じように悩む方々の理解者でいたい。
いつか来る介護を終える日、父も母も後悔しないように。そして私自身も後悔しないために。
介護を通じて家族との大切な時間も、介護を終えた後の自身の人生も、どれも素敵なものにしたい。

介護を終えて社会復帰する方々に
「お疲れ様。よく頑張りましたね」
「ここから再出発ですね。共に頑張りましょう」
と、労い快く雇用する企業が増えるように。
介護に関する意識、知識、家族介護の現状を伝えていきたいと思います。

*決意*
産業ケアマネとして私がすること。
◆望まない介護離職は予防する。
◆決断した介護離職は応援する。
◆介護を終えた後の社会復帰をサポートする。

営業目的の記事ではなかったけれど、せっかくなので😊そんな私が作ったサービスを紹介させてください🙏
https://hareruyapono.com/support