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不登校児の親として思うこと

先ほど、エンドオブライフ・ケア協会の講座を受けたという内容をFacebookで投稿しました

【ELC(#エンドオブライフ・ケア)援助者養成基礎講座in沖縄2022】 2022.11.13(日)9:00〜17:30参加しました😊 ELC協会との出会いは去年に開催された「支え合いの輪を広める大会」に長野...

Posted by 大城五月 on Thursday, November 17, 2022

実は講座の中で一つ思い出したことがあるので記録として残したいと思います。

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私自身の半生を描く動画の中でもお伝えしている通り(https://youtu.be/UNt5-KnSwoA)私には5人の子どもがいて、そのうちの2人は不登校です(でした)


今となれば不登校親歴7年ですが、1番きつかったのは最初の頃です。だって、子どもは学校に行くのが当たり前だと思っていたのです。その当たり前が当たり前じゃなくなった。


元々「繊細だな」と思っていた長男(現在18歳)は5年生の頃から登校しぶりが始まりました(正確に言えば幼少期から人が沢山いるところや、距離感の近いお友達が苦手で、あまり学校は好きではなかった)


登校しぶりが始まった時、親はどうすると思いますか?もちろん、学校に行かそうとするのです。そして、学校の先生方も登校できるようにと色々考えてくれました。

なので、本人に聞くわけです。「なんで学校行きたくないの?」今ならわかる悪魔の呪文…。この言葉を毎日毎日聞いていました。

「あの子にこう言われた」
「宿題ができていないから」
「学校のここが嫌」

等々、長男はその時々で回答が変わりました。

それに対して「そうなんだ。じゃあ、解決できるようにするね」と先生に相談し、先生も学校で色々と環境を整えてくれる。結果、やっぱり登校はできず…。


なんで?なんでなんだろう。
長男が不安に思っていること、お友達とのこと、全て整っているはずなのに、なんで行けないの?先生もこんなに協力してくれているのに申し訳ない。

どんどん私は深みにハマっていった。


そんな時、長男は私に言いました
「ママ、教室で息ができない苦しさ知ってる?知らないでしょう?息ができないんだよ」
「なんで行けないのか?自分でも分からないんだよ」
「分からないのにみんなが聞いてくるから、答えを出さないといけないと思って一生懸命考えて言うけど、でもやっぱり行けないんだよ」



長男は苦しんでいました。
私は周りの目ばかりを気にして、目の前にいる長男のことを見ていなかったと気付きました。

その時から「この子は大丈夫。この子を信じる」と決め、それを本人に伝えました「いいんじゃない?きっと将来は家にいる時間もないくらいに活躍する大人になると思うよ。それまで家で色々やったら?」「◯◯は何がしたい?どうしたい?」と。


しばらくして長男は「ネットでね、◯◯しないといけないって言う人よりも、どうしたいの?って聞いてくれる人を大切にした方が良いって書かれていたよ。ママ、どうしたい?って聞いたね😊」と言いました。


学校に行っていない間、何もしてないわけじゃなかった。自分自身が「なんで?」って色々不登校について調べていたんだなぁとわかりました。


親が思う以上に子は自分自身のことで悩みもがいている。今はそれを見守りながら、そっと手を差し出し、歩く道の選択肢を一本でも増やせるようにするしかないと覚悟を決めました

(その辺から少し楽になりました。考えても何しても相手が受け取らなければ意味のない押し付けだと気がつき、見守るしかできない自分を受け入れました。


そんな長男は、我が家では夕飯作り担当😊
みんなが「美味しい」と言いながらご飯を食べるのを嬉しそうに見ています。5人の子どもの中で1番手がかかったし、王様のような威張っている部分もあるけれど、やっぱり可愛い長男です。冷静に正論並べてくるので、口喧嘩に母は勝てず😂

と、まぁ。何故かこんなことを思い出しました。次男の不登校エピソードもあるけれど、それはまた今度にします。


同じように不登校に悩んでいる親御さんへ
きっと大丈夫。周りの声よりも目の前のお子さんの声を聞いてください。お子さんのタイミングでお子さんの言葉でちゃんと伝えてくれるはず。
あなたの子どもです😊親に信じてもらえているということが1番の処方箋となるはず。
(と言いながら、未だに私も色々葛藤してます。もうお母さん大変( ;  ; )私も頑張ります。共に頑張ろう。

中学校入学式。この3日後から登校できず、中学3年間で登校したのは20日足らず。
母の日に、子ども達代表で長男からお花をもらった時のこと(2017年)