好きな色との仲直り。
こんにちは!
カラーコーディネーター のカトリーヌです。
昨年から、コソッと書いてた下書きも
表に出していこうと思います。
よろしければお付き合いくださいませ^ ^
「ねぇ、何色が好きー?」
聞くのは簡単。
小さな子どもなら「水色!」とか即答できるでしょう。
けれどいいオトナになると、
「何、心理テスト?」「センスを問われるのだろうか?」
「パーソナルカラーに合わせないとダメ?」「聞きたい真意は何?」「何と答えるのがいい感じ?」
などなど、瞬時に頭をグルグル、最適な答えを探し始めます。
「一体、どう答えたら正解なの?」
その時心に浮かんだ色、いま気になって仕方がない色、など スッと答えられないのはなぜでしょう? しかも表情はちょっと戸惑い気味。
それは人生が長くなってくるほど、知識は増える、TPOが気になる、好きな色だったのに苦い失敗がある、など色との経験が多くなるから、かもしれません。
こんな友人がいました。
男前なキャリアウーマン。
合わせてみると、赤がとても似合います。
そう伝えると、
「昔は好きだったけど、赤はダメなの。似合わないっていわれたから」
「ええーそうなの?でも……似合ってるよね?」と赤いニットを当てながら一緒に鏡をのぞきこみます。
「うん、確かに今はそう思う、でも似合わないって思ってたから、ずっと黒やネイビーばかり着てきた」
「もったいない!誰に言われたのー?」
「……中学のときクラスの男子に、赤のチェックのマフラーしていったら」
「⁈」
「それって……?(爆笑)」
当時ちょうど中学生の息子さんがいた彼女、思い当たることがあったようです。
(その男の子の心情)
そのマフラーをした彼女がハッとするほど似合っていて可愛かった
→ 照れくさくて、真逆のことを言ってしまった
この流れではないでしょうか(笑)
「その子、あなたのことが好きだったの……よね?!」
こんな風に「似合わない」って言った相手がプロでなくても、人は否定された記憶ほど長く残っているものです。
きっとお気に入りだったマフラーを否定されてショックだったのでしょう。
なんなら彼女の方も、その子を好きだったのかも(笑)
30年ほどの長い時を経て、彼女と「赤」が仲直りした瞬間でした。
後日「まだ赤い洋服を着るのは恥ずかしい」と小さなさくらんぼ色のピアスをつけた写真が送られてきました。「これ大丈夫かな?」
大丈夫も何も!それは彼女の肌に似合ってとても美しかったのでした。
肌色と馴染む、という美しさを超えて、表情が落ち着いてエレガントで、それが自然で。
私まで嬉しくなってしまいました。
カラーコーディネートの仕事の醍醐味はこういうところです。
好きな色を迷わず好き、と言えるお手伝い。
子どもの頃、上手いも下手も考えずに、無心に絵を描けたように。
音程もリズムも考えずに、歌を歌えたように。
インテリアもファッションも、無難ではなく、自由に好きな色に包まれましょう。その効果は無限大、とにかく元気をくれるから。
または自分らしく落ち着いていられるから。
これ、って間違ってない?
今のトレンドに合ってる?
正解探し、人目を気にする色選びはもう卒業!
好きな色を絶妙に取り入れる、さじ加減はお任せください。
これからカラーコーディネートのこと、日々のこと、ときどき花・ペイントについて綴っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
インテリア×ファッションカラーコーディネーター
カラーアトリエ カトリーヌ いじち ようこ
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