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今回は、中医学の精について書いていこうと思います。一般的に精と聞くと、精力みなぎる!みたいなイメージでしょうか?精力がある人って元気なイメージだと思いますが、合っています。

精とは

中医学で言う精とは、貯蔵タンクの様な考え方です。その貯蔵タンクから精は送り出され、エネルギー(気)、血(血液)、津液(潤い)と変化して全身に巡ります。
各臓腑の中に溜まっており、その精のおかげで臓腑は適切に働く事ができます。精を特に溜めている所が、"腎"です。これを腎精と言います。
(上の写真がそら豆なのも、腎の形と似てるからです)

腎精

腎精は、先天性(父母からもらったもの。生まれ持ったもの)と、後天性(飲食によるもの)があります。先天の腎精は後天の飲食によって補われ続けます。
そして、この先天の腎精と後天の腎精が、一定の年齢に達すると、これが天癸(てんき)となり、生殖能力(生理や精通)となります。
これらが現れるのが、男子が8の倍数、女子が7の倍数なので、男子16歳、女子14歳頃です。このまま、男子8倍と女子7倍ずつで歳を取っていきます。

腎精が足りなくなると?

この大事な腎精が足りなくなると、様々な不調が現れます。子どもならば発育不良、大人なら腰痛、頻尿、むくみ、耳鳴り、難聴、白髪や抜け毛(歳を取るとこれらの症状が現れてくるのは腎精が足りなってくるためです。若いからといっても腎精不足になる事もあります)
腎はみなさんの知ってる通り、身体の水分も調節するので、腎が不調になるとむくみや排尿異常になります。
他にも、腎陰虚(腎に潤いが足りない)や腎陽虚(腎が冷えている)、腎熱(腎に熱がある)…などもあります。
腎は、心と相対し、腎の母は肺、腎の子は肝、と、腎が不調になると、他の臓腑に影響or他の臓腑の不調が腎にいく事もあります。
腎に良い食べ物をご紹介します。





腎に効く食べ物

天然に黒い食材。黒ごま、黒豆、黒キクラゲ。

卵やくるみなども腎に良いとされてます。


中医学は、身体を全て繋がっていると考えるので(私は、中医学のこの考えが好きです)西洋医学の臓腑を一つずつ見るのとは少し違います。
まぁ、西洋医学と中医学、両方上手く扱うのが良いと思います。

ではでは、今回の精について、は終わりです。


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