実技2【過去問私的解説&ヒント】第57回気象予報士試験
お待たせしました!
ここでは独学で実技試験を突破した晴野が、令和4年1月の「第57回気象予報士試験の実技2」を「私・晴野だったらこう解くよ!」という内容でお伝えします。
問1(2)まで無料で公開しております。
出版社が出してる「過去問解説」とは違い、「晴野的過去問解答までの道のり」を私一人で書いており、誰かの監修は受けておりません。
私の考え方が必ずしも正解とは限らないことをご了承の上、ご利用ください。
もしあなたが第57回気象予報士試験の問題と解答をお持ちじゃなければ、まずこちらでダウンロードしてからご覧ください。
↓ ↓ ↓
模範解答に関しても「気象予報士試験・問題と解答のダウンロード」で手に入ります。
「3月の末ごろ」ね。
では問題いってみましょう〜
問1:実況から
【問題文】
問1(1)日本付近の気象概況
【問題文】
①は「1006」,②は16方位で答えて「東北東」。
③は海上「強風」警報です。
模範解答も①「1006」,②「東北東」,③「強風」
低気圧の中心から東南東に伸びるのは④「温暖前線」。
輪島の風向は⑤「南西」,現在天気は選択肢の中から⑥「雨,弱」
模範解答も④「温暖」,⑤「南西」,⑥「雨,弱」
▶︎用語集「地上観測記入形式(天気記号)」
▶︎用語集「大気現象記号(天気記号)」
⑦は「寒冷」前線。
チェジュ島と鹿児島の気温差は⑧「8」℃
模範解答も⑦「寒冷」,⑧「8」。
⑨は「停滞」前線。
気圧の傾きが大きいのは⑩「北」側。
模範解答も⑨「停滞」,⑩「北」。
ここまでは一気に終わらせたいですね。
問1(2)日本海中部の低気圧
【問題文】
【問題文①】
問われているのは
地上低気圧とトラフの位置関係→15字程度
この低気圧に伴う700hPa面の上昇流の強い領域の分布状況→地上低気圧や前線と関連づけて25字程度
この低気圧が発達するなら「トラフが地上低気圧の西側にある」などを答えるパターンですかね。
で、700hPa面では「低気圧の前線付近で上昇流の強い領域が分布している」などを答えるのかな?
では天気図で確認。
まず500hPaのトラフから。↓
予想通り、500hPa面のトラフが地上低気圧の西側に位置しています。
私の答えは「トラフは低気圧の西側に位置する。」(16字)
模範解答は「トラフの東側に低気圧がある。」(14字)
え、同じこと言ってますよね?!
続いて700hPa面の上昇流について。↓
「この低気圧」に関係する上昇流は、低気圧中心の東から南西へ伸びており、寒冷前線の南側に極大域があります。
寒冷前線の南側(暖気側)に上昇流の強い領域があるわけだけど、「低気圧や前線に関連づけて」と問題にあるので、低気圧にも触れて書かないとね。
低気圧に関連づけた分布状況:低気圧の東側から南西側に分布
前線に関連づけた分布状況:寒冷前線の南側に分布
まとめると「低気圧の東側から南西側,寒冷前線の南側に分布している。」(27字)
模範解答は「低気圧中心の東側から南側と,寒冷前線の南側にある。」(25字)
一緒に模範解答を覚えよう〜!!!!!
【問題文②】
問われているのは次のこと。
「この低気圧」に伴う「850hPa面の温暖前線」に対応する等温線の値を答える。
東シナ海における「850hPa面の寒冷前線」に対応する等温線の値を答える。
図2(下)をみると、こうなってます。↓
温暖前線は上空に向かって傾きが大きく、850hPa面の前線は地上の前線より北側にあるはずです。
寒冷前線は温暖前線より傾きが小さいので、地上の前線に近く、前線に沿う形になっている等温線が対応しているはず。
だから答えは
温暖前線:6℃, 寒冷前線:12℃
模範解答も「温暖前線:6(9)℃, 寒冷前線:12℃」
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