実技2【過去問私的解説&ヒント】第52回気象予報士試験
ここでは独学で実技試験を突破した晴野が、令和元年8月の第52回気象予報士試験の実技 2 を「私・晴野だったらこう考えるよ!」という内容でお伝えします。
問1(1)まで無料で公開しております。
出版社が出してる「過去問解説」とは違い、「晴野的過去問解答までの道のり」を私一人で書いており、誰かの監修は受けておりません。
私の考え方が必ずしも正解とは限らないことをご了承の上、ご利用ください。
もしあなたが第52回気象予報士試験の問題と解答をお持ちじゃなければ、まず気象業務支援センターの「気象予報士試験・問題と解答のダウンロード」でダウンロードしてください。
(過去5年分の試験問題と模範解答をダウンロードできます。)
では早速やってみよー!
問題1:後半の問題に向けてのヒント作り
問題1って、問題2以降を解くための情報が盛り沢山。
しかも天気図を見るだけで、答えられるものが多いので、サクサクいきましょう〜
さて、XX年、6月6日の梅雨時期の問題です。
【問題文】
図 1 は 6 ⽇ 9 時の地上天気図,図 2 は 6 ⽇ 9 時の館野(茨城県つくば市)と⿅児島における状態曲線と⾵の鉛直分布,図 3 は 6 ⽇ 9 時の気象衛星画像,図 4 は 6 ⽇の海⾯ ⽔温図,図5 は6 ⽇9 時を対象時刻とする予想図である。これらを⽤いて以下の問いに答えよ。
問1(1)地上天気図を読み解く
【問題文】
6日9時の日本付近の気象概況について述べた次の文章の空欄(①)〜(⑭)に入る適切な整数値または語句などを答えよ。
ただし,⑤⑦は 16 方位,⑥は漢字で答え,⑧⑨⑬は十種雲形の略号を下の枠からそれぞれ一つ選べ。
問題を整理します!
整数値か語句を答える。
⑤⑦は 16 方位
⑥は漢字
⑧⑨⑬は十種雲形の略号(下の枠から選ぶ)
【穴埋め問題文】
三陸沿岸の北緯(①)°,東経(②)°には,中心気圧が(③)hPa の高気圧があり,(④)ノットの速さで(⑤)へ移動している。
三陸沿岸高気圧は北緯①「38」°,東経②「142」°に見えます。(整数値)
中心気圧は③「1020」hPa 、④「15」ノットの速さで⑤「南東」へ移動しています。
【穴埋め問題文つづき】
この高気圧の南縁には,(⑥)前線の記号で表示された梅雨前線が存在している。一方,中国大陸の東岸には低気圧があって(⑦)へ進んでおり,サハリン付近にも低気圧がみられる。
この高気圧の南縁には,⑥「停滞」前線の記号で表示された梅雨前線が存在しています。
また、中国大陸の東岸にある低気圧は⑦「北東」へ進んでいます。
【穴埋め問題文つづき】
北海道から近畿地方にかけてはおおむね晴れているが,関東平野は雲に覆わ れ,東京では(⑧)と(⑨)が観測されている。
東京では⑧「Cu」と⑨「Sc」が観測されています。
【穴埋め問題文つづき】
また,南⻄諸島から中国地方にかけては,比較的密な雲域が広がっている。 鹿児島では,全天を(⑩)とした全雲量が 7 以上であり,雲の(⑪)はあるものの,前 6 時間以内に(⑫)があった。
鹿児島では,全天を⑩「8」とした全雲量が 7 以上で,雲の⑪「すき間」はあるものの,前 6 時間以内に⑫「雨」がありました。
【穴埋め問題文つづき】
雲の分類に用いる符号 CL に属する雲と しては(⑬)が観測されているが,その雲量は 1 以下であり,上空の大部分を覆うのは,雲の分類に用いる符号(⑭)に属する雲である。
雲の分類に用いる符号 CL に属する雲としては⑬「Cu(積雲)」が観測されています。
Cu(積雲)の雲量は 1 以下で、上空の大部分を 覆うのは,雲の分類に用いる符号⑭「Cm(mは大文字))」に属する雲です。
※Cm(mは大文字)の意味は中層雲。
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