旅行は「余白が大事派」だった私が、「スケジュールガチガチ派」に寝返った日。

「旅行に来てまで、時間を気にして動くのは嫌だ。」
「次の予定が決まってるとか、縛られる感があって嫌だ。」

そう、私はもう何十年も「旅行は余白が大事派」だった。

それがここ半年で、なんと「スケジュールガチガチ派」に寝返ろうとしている、というか、半分寝返ってて、あと左肩つくだけ状態になっているから自分でも驚いている。(なぜに右回転?笑)

家族ぐるみで仲の良い、友人のM氏は、プロの「スケジュールガチガチ派」である。というか、M氏の母も「スケジュールガチガチ派」であり彼女の上を行くというのだから、もう「スケジュールガチガチ派」の英才教育を受けているわけだし、スケジュールガチガチ派閥のホープと言える存在だと思う。

去年から数回旅行に行っているのだが、もう本当に事前準備がすごい。
まず、旅行の2ヶ月ほど前に、ランチとは名ばかりの「旅行計画MTG」が実施される。

私は頭のなかで、「あそこ(もちろん有名どころ)とかいけたらいいな〜」と、のほほんと妄想し、もちろん手ぶらで参加したが、M氏は違う。「スケジュールガチガチの祖」である実母にヒアリングをし、ざっくりとした旅程をワードでたたいて持って来ていたのだ。

(え、これ営業のアポでしたっけ?)

とドギマギする私をよそに、ワードを見ながらM氏のプレゼンが始まる。大体1日に立ち寄るスポットは4箇所ほどあり、滞在時間、移動時間も全て考慮して、無駄のない順番で回れるスケジュールが組まれていた。驚いたのは「こんな観光スポット、どこで見つけて来たん?!」というものが組み込まれていること。最初見た時は、「えーなんか大変そうやし疲れそう」と思っていた私。

ですが、実際にスケジュールガチガチ旅を体験すると、その魅力に気づいたのです。

1、「次どこいこっか〜」のあの沈黙がないのでめっちゃ楽


みんな経験あると思います。
「で、次どこいく〜?」からの、(誰が決める?)→(え、ちゃんと真剣に調べてる?)→(候補出したけど、どうやって最終的に決める?)→(ってかこれめっちゃ遠いから、行って帰ってくるだけで1日おわるんじゃない?)→(ってか、定休日やーん)→(え、もう1時間経ってるやん)→(なんか疲れてきた)→(疲れるからゆっくりしたいな〜せっかく旅行来たし)→(早めに宿いく?)
どこかで覚えないです?この流れ。なんか学術的な名前ついてそうなこの連鎖。旅行って余白がありすぎると、逆にしんどかったりするんですよね。でも、次行く場所が明確に決まっていれば、時間もロスしないし、考える必要がなくて、すごく楽!決まってるって楽なんだ!!と実感。

2、急な予定変更も削るだけなのでストレスがない

意外な発見だったのは、予定変更が楽だということ。ちょっと疲れたり、予定より時間がおしたりしたら、そのあとの予定のどれかをスキップすればいいだけなので、変更が非常に楽です。スケジュールが決まっていれば、引き算するだけで新プランが出来上がるので、何かを考えたり追加したりする必要がなく、とても良い!

3、とにかく充実感がすごい

M氏との旅行は、1泊2日でも、3泊4日くらいの充実度があります。先日の旅行は3泊4日だったのですが、本気で1週間旅行してたのかと思うくらいに充実していました。初日の終わりに、「まだ1日目?!」とその充実ぶりに歓喜したほどです。

4、準備が楽しい

これは3回目でたどり着いたところなのですが、最初は準備大変やなー考えないとなーというテンションだったのですが、だんだん計画が楽しくなってくるんですよね。私はM氏という師匠がいるので(もう弟子入りしてたみたい)、「M氏もうなるような観光地を提案したい」というちょっと謎なモチベーションもあるのですが、主要観光地ではない面白スポットを探すことが今はめちゃくちゃ楽しいです。さらに全く旅行の計画のない時でも、テレビや雑誌、SNSで見かけるスポットへのアンテナが異常に高くなり、行きたい場所が増えていく日常を送れることも楽しいです。

そして私が思うこと、それは、
スケジュールガチガチは、中途半端だと効果を発揮しないと思う。
この4つの魅力は、徹底的に「スケジュールガチガチ」にしたからこそ実感されたものだと思います。なので、この体験をしてみたい方は、ぜひ本気の「スケジュールガチガチ派」にプランニングしてもらうことをお勧めします。

次回、我が家単独旅行を控えているのですが、M氏がいない旅でも「スケジュールガチガチ派」として事前準備に取り組もうと思っているところです。

さて、どうなることやら。


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