人生をフルコースに例えたら、今何品目なのだろう。

私はミスチルこと、Mr.Childrenが好きだ。

こういう時、「売れてない頃から好きで」とかいうセリフを言ってみたいものですが、大ヒットアルバム『シフクノオト』が発売された頃に、彼氏の影響でハマるというベタベタなきっかけでファンになった。(この彼氏も大変なクセモノだったので、またいつか書きたいです)

彼氏と別れてからも、変わらずずっと好きなアーティストとして、私の日々を彩り、そして街中で急に流れては、エモい気持ちにしてくれる存在。

HEROという曲をご存知でしょうか。

小さい頃に身振り手振りを
真似てみせた
憧れになろうだなんて
大それた気持ちはない
でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ

ーMr.Children HEROより

昔はこの部分が好きだったけれど、
今ぐっとくるのは次の歌詞。

人生をフルコースで深く味わうための
幾つものスパイスが誰もに用意されていて
時には苦かったり
渋く思うこともあるだろう
そして最後のデザートを笑って食べる
君の側に僕は居たい

ーMr.Children HEROより

最初にこの曲を聞いてから20年が経つ。
今やっと、和寿(すいません、好きすぎる人呼び捨てする系の者です)が歌詞に込めた意味が分かる気がしている。

辛いこと、苦しいこと、逃げ出したいこと。
学生では起きえないようなことが、年齢を重ねると起こる。でもその苦しみを味わうことと同じ数だけ、「あの苦しみがあって今がある」と感謝もしてきた。
人生をフルコースだと例えるならば、良いことも悪いことも、起こる全ての出来事がスパイスであり、そのフルコースを構成する、なくてはならないもの。

そう思えば、例え辛いことが起きたとしても、その一瞬一瞬を味わう気持ちを大切にしたいなぁと思うのです。

このスパイスがまた人生というフルコースを美味しくしてくれる。

そう思わせてくれる大切な曲です。
今は人生のフルコースだとしたら何品目なのだろう。(って、この歌詞、さりげなく終わりも意識させてくるやん。人生の儚さまで込められてるとは、最高すぎません?)

ミスチルの歌詞は余白が多い。だから私は好きだ。
余白があるから、自分の年齢や状況やステージによって、同じ曲でも違って聴こえる。

これがきっと、ミスチルが色褪せない理由なのだと思う。


今夜は、久々にベッドの中でHERO聴きながら、眠りにつくことを決めた。


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