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手仕事と暮らしと美。アーツ・アンド・クラフツとデザイン展に行ってきました

機械化が進み、あらゆる品物が機械によって大量生産されるようになった時代。生産は効率化されましたが、それは同時に、手仕事に宿る美が生活から失われる結果となりました。

この半券も、誰かが一生懸命デザインしたのでしょう

これら機械化による製品からは距離を取り、手仕事による美や機能を追い求めた活動が「アーツ・アンド・クラフツ運動」と呼ばれています。デザイン史では必ず語られる部分ですね。

展示では主にカーテンや飾り布などの布製品、本、装飾具などが展示されていました。
これらは生活用品なので、ある意味美術品というよりは身近に感じられます。つまり、こんな美しいものが生活の中にあるとどうだろうか、ということを想像しやすいということです。

今の世の中「コスパ」という言葉がなによりも好まれますが、自分自身その思想に染まり切ってしまっていたなと思い返すきっかけになりました。
生活の中に美を取り入れること。それは自分を楽しませるのにぴったりではないかと。

もちろん高ければいい、オシャレであればいいというものではありません。生活はいろいろな品物を使いますから、それら全体の統一感やバランスも考えねばなりません。
でもきっと、そういうことを考えるのは楽しいことだと想像できますよね。

みなさんも機会があれば足を運んでみてはいかがでしょうか。

久留米市美術館は、株式会社ブリヂストンで有名な石橋氏が建設した石橋美術館を前身とした、歴史のある美術館です。
敷地内には緑が広がっており、大きな噴水もあります。自然を感じながら散策するのにぴったりですので、展示に限らず、おすすめです。


(プロフィールはこちら)

(この前はソール・ライター展へ行ってきました)


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