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フロスク(夢日記)

   真っ白な世界で、美しい生き物を追っていた。飴細工と見間違うほど光の透けるみどりの身体。白い膜の張った大きな瞳はどこを見ているのか分からない。

   ぷわぷわと跳ね回るその小さな生き物にずっと翻弄され続け、そしてやっとつかまえた。左手の中に、ゼリーのような柔らかい感触を確かに感じた。つめたい。

   ゆっくりと手を開く。


   いつの間にか目が覚めていた。

   気が付くと、何も無い掌を見つめていた。

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