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英語多読:Go south to freedom

こんにちは^ ^
今回は最近読んだこちらの本をご紹介します。

1800年代前半の、働いていたプランテーションから自由を求め脱走したある黒人一家の物語です。

こちらは子孫へ代々口頭で語り継がれてきた事実を元に紡がれた物語となっています。

ここまで聞いて、題名が “Go south to freedom” と向かった先が "south" となっていることに違和感を感じましたでしょうか。

黒人が自由を求めて逃れるなら、奴隷制が違法である"north"へ向かいますよね。

ここがポイントで、逃走初日夜、嵐になってしまい目印となる北斗七星が見えず、南へ向かってしまっていたのです。

追手から逃れるには再度北へ向かうことは出来ない為、途中森の中で出会った、その人もまた脱走し森の中で暮らしている黒人の男の人から情報をもらい、フロリダのとある地域へ向かうことにします。

その後も紆余曲折あり、最終的にアラバマ州モービルへたどり着くまでの物語となっています。


逃走中の為、移動は基本夜間。
川があればカヌーを作って渡り、その後また川が現れれば再度カヌーやイカダを作って渡り。

当時は奴隷の脱走、逃走も多く、奴隷キャッチャー、白人達の残忍さも描かれており。

一方で、underground railroad と呼ばれる、奴隷達の逃走を助ける人達、組織の存在もあり。

様々な思い、気持ちが込み上げてきて、
色々考えさせられました。

60ページ弱の、とても薄い本です。
短い物語ですがもの凄く濃い、沢山の事実の詰まった本です。


そして先にもあげた、逃走の際、方角の目印に使われた 北斗七星(the Big Dipper/ the Drinking Gourd)。

北への逃走の際、道に迷わない為に歌われたとされる "Follow the drinking gourd “
という歌の存在もお友達に教えてもらいました。
(どの様に辿っていけばよいかが歌詞になっている)

耳に残る歌です。
歌詞もよく見てみてほしいなぁ。

実際に黒人達がこの歌を使っていたかの信憑性を疑う声はある様なのですが、
でもきっと、これでなくとも同じ様な何かはあっただろうな。

読んで本当に良かったと思える本でした。
よかったらぜひ♪

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