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第2回東かがわフォトコン開催中!

「写真なんてなにがおもしろいんだ」子供の頃の私はそう思っていました。

父親が写真が好きで、家にLIFE誌の分厚い写真集がありました。かの有名なロバート・キャパのくずれおちる兵士を見ても、ふーんって感じでした。

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土門拳の仏像の写真集も自宅にありました。この写真のなにがおもしろいのか不思議でした。

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今ならわかります。この写真たちのすごさが…

ロバート・キャパの崩れ落ちる兵士も、土門拳の古寺巡礼も、言葉では言い表せない、迫力が見るものを圧倒します。

そんな名作写真に出会えるかもしれない、チャンスが今年もやってきました。第二回東かがわフォトコンです。

「なんでやってないんだろう」東かがわフォトコンは、ある担当者の素朴な疑問から出発しました。

多くの自治体でフォトコンテストを行っています。地元観光資源の写真をたくさんの有志から提供してもらうためです。

プロのカメラマンを雇って写真撮影を行ったとしても、思い通りの写真が撮影できるとは限りません。

そのことを象徴するようなエッセイを前述の土門拳が遺しています。

土門拳「走る仏像」よりの引用

”ある日、宇治の平等院へ撮影に行った帰り、鳳凰堂に別れを告げようとして振り返ってみたら、茜雲を背にたそがれている鳳凰堂は、静止しているどころか、目くるめく早さで走っているのに気がついた。しばし呆然としたわたしは、思わず「カメラ!」とどなった。すっかり帰るつもりでいた助手たちは、げっそりした顔でカメラの組み立てにかかった。その間にも鳳凰堂は逃げるように、どんどん、どんどん走っている。「早く。早く。」とわたしはじだんだ踏んだ。そして棟飾りの鳳凰にピントを合わせるのももどかしく、無我夢中で一枚シャッターを切った。たった一枚。そしてもう一枚と思って、レリーズを握ったわたしは、シャッターを切るのをやめた。さっきまで金色にかがやいていた茜雲は、どす黒い紫色になり、鳳凰堂そのものも闇の中に姿を消していたからである。それは全くどこかへ逃げ去ったとでもいうほかない早さで、姿を消していた”

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土門拳記念館HPより

カメラの性能がどんどん上がっています。

タイミングさえ合えば、あなたもロバート・キャパや、土門拳のような写真を撮影できるかもしれません。

まずはシャッターを押してみてください。

そして東かがわフォトコンに応募してください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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