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なんでこんなにパワハラに合うのだ

今日は私が会社員として働いていた30代以降の話を書きます。
データから語るわけでもなく、私と親しい友人に起きたことについて超主観で書きます。
実は同じようなこと、多いのでは?と思っています。

私は20代は営業、30代は最初の1年くらいは営業、残りの期間は人事として働いていました。

20代のころの上司は、厳しい人も居ました。
ただ、営業の使命である「売上を上げる・利益を上げる」という利害関係が一致していたこと、私の成績がまあまあ良かったことなどから当時の上司たちは「一緒に頑張ろう」と接してくれました。
パワハラを受けている、と感じることは少なかった。

それが、30代になってから一変しました。

30代で入社した会社は、入った日(オフィスに入った瞬間)から「え?」と違和感を持ちました。
上司とは面接の時に会い、会社には何度も訪問し、在職中や卒業した友人から会社の雰囲気や仕事のスタイルなどを聞き、かなり調べた状態で転職した(と思っていた)のですが、想像とは違っていました。
ここでは書けないような罵倒の言葉が飛び交い、新人は立たされたまま1~2時間説教、女子トイレでは泣いている子をよく見ました。
私のいたチームは7人ほどでしたが、毎月一人ずつ辞めていきました。私も上司とは信頼関係が築くことはできなかったのですぐ辞めました。

次の職場では、やりがいを持って、仲間や友人もできて数年間働いていたのですが、その後異動。ちょっと変わった上司のもとで働くことになりました。
一生懸命な方なのですが、社外の関係者や部下への負担をかける方でした。
お客様向けパンフレットの納期が迫った状態でも、デザイナーや印刷会社さんへの自社からの入稿は先送りし、一方で納期は守るよう依頼。
動画制作の折には、夜中2時3時まで制作会社さんとメールで打ち合わせ。
私も夏休み時期に、納期に合わせるため3日間誰もいないオフィスで業務を行いました。
何事においても、「納期ギリギリ」を過ぎた状態で動き始める方だったので、部下の体調は軒並み崩れていきました。

さらに次の職場では、上司になる人と入社前に食事をし、会社のトップから同僚、他部署の管理職など何人もの方とお会いし、何往復もやり取りしました。新しい職場で心が弾んでいたところ、入社初日から上司が目を合わせてくれませんでした。
身に覚えがなかったのですが、この状態がしばらく続きました。なにか気に入らなかったのだろうと時間をとってもらい、関係性を回復しようと面談をしましたが、改善しませんでした。
関係性が良くないため仕事になりませんでした。
上司は、体形など身体的特徴の陰口を言ったり、既婚や未婚で人を判断したり(「●●歳までに結婚できないと」)、雇用形態によって差別する(「●●のくせに」)、自分が耳にした家庭環境などの個人情報を関係ない人に言いふらすなど完全にアウトだったので、一緒にいられないと判断し、退職しました。

一般的には「辞めすぎ」ですし「そのくらい我慢できなくてどうするんだ」と思われるでしょう。私も、協会を立ち上げる前に、同じような人を見聞きしたら、「根性ない奴だな」と感じたかもしれません。

とはいえ、ここまでパワハラ上司に就きやすい人って何か原因があるだろう、と思い返してみました。

1社目。
部署の責任者(事業部長)「年齢・スキル的に合うと思った」
産業医「クラッシャーのところにいるのか」

2社目。
異動前の人事「あなたなら耐えられると思った」
異動先の人事「あなたなら耐えられると思った」

3社目。
紹介してくれた方「あなたと合うと思った」

1社目は、年齢やスキルが合う理由での配属でしたが、会社側もクラッシャー上司であることは把握していました。
2社目は、問題のある管理職ということを明らかに把握していました。
3社目は、ご厚意での紹介であり、もちろん紹介いただいた方は、ここまでとは思っていなかった。退職時に退職理由と謝罪の連絡をしました。やはり、私がキツいところで耐えられるだろうという理由でのマッチングでした。

このように思い返してみると「キツい上司でも大丈夫な人」と見られたことがここまでパワハラに遭遇する理由であったと思います。

入社前にいくら調べても、「その会社自体は良い会社」です。
しかも、私の場合、その問題上司と事前に直接会っています。上司たちも、あえて「私はキツいです」「部下がよく辞めます」とは言わないでしょう。

私自身、自分の意見も割とハッキリ言う方なので、強めに見られやすいです。仕事の成果に対するこだわりは強い方なので、分かりやすい結果として出てきます。
物言いと成果によって、耐性があると見られてきたのだろうと思います。
とはいえ、仕事以外の理不尽さに耐性があるわけではありません。
普通の人間ですから。

私の親しい友人で、パワハラに悩んでいる40代の男女にも聞いてみました。
彼らも全く同じ境遇でした「強く見られがちでキツい上司に就けられる」。

このような場合、あえて強めの人が就けられる「キツい上司」というのはたまたま相性が悪かった、ではありません。
4時間個室で詰められる、過呼吸になるまで詰める、というレベルです。
それが四六時中です。

なぜ問題ありの上司ではなく、部下が痛い目に合うのか。
これまで私が出会ったパワハラ上司たちは年間3人は潰しているので、平均年収500万円として、仮に半年休職した場合コストは年収の倍がかかります。500万円×2×3人=3000万円の損失をその上司は生み出しています。状況が改善されず上司として3年、4年とその地位にいれば1億円以上の損失になっています。
会社として取るべきは、そのポジションを他を持って返ることなのではないでしょうか。

計算の根拠はこちらの記事に書いていますhttps://note.com/harassment_rma/n/nfd19f1416b78

辞めていった元同僚たちは、今新しい環境で活躍しています。
世界的に有名な企業で中核を担っている人や独立して趣味と仕事を両立している人もいます。
やはり現在の活躍を見ても部下側は優秀であったのだなと思います。

会社として何を守るべきなのか。改めて全体最適を考えるタイミングなのではないでしょうか。

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