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【夢中を生み出す方法】

こんにちは!

原っぱ大学ギャングスタッフのこばです!いきなりですが皆さん

 

 

『実感』を持って生きていますか?
 

 

「いきなり何を言うんじゃい!」と思ったあなた!私もそう思います!
今回の私のコラムはちょっと分かりづらい感覚的なお話です。

『実感』とは簡単に言うと、『体でいきいきと感じること』です。

死んでいる人は、何も感じることができないですよね。そう考えると、生きている人は『身体での実感がある』ということになります。

「目をかっぴらいて見る。大きく息を吸って肺を膨らませる。音の一つ一つを聞き入れる。舌で奥底にある旨味を楽しむ。全身で世界を感じる。」五感がフル稼働し、頭ではなく体を使うことで『生きている』ことになるんです。

そしてこの『生きている』の最たる状態が『夢中になる』なんです。

だから私は、『頭で分かる』ではなく『体で分かる』を大切にして生きています。しかし、人間に頭ばかりを使わせて『実感と体感』を薄れさせようとする今の社会システムでは、この生き方がとてつもなくしんどい。
ちょっと気を抜くと自分自身が『半分生きて、半分死んでいる』ような感覚になります。『夢中』とは程遠い状態ですね。

そのような深刻な悩みを抱えながらも『体で分かる』を大切にし続け、『実感のある生き方』を歩んできたつもりです。幾度となくボロボロになったこともあります。

そんな私のいち経験談を、できる限り分かりやすく言語化したので、ぜひ最後まで読んでください!

実感


①『漢字バトル』で火が付く


学習塾で国語を教えていた頃の話です。夏季講習で毎日のように漢字テストをするんですが、やってるこっちも本当につまらない。私はやらせてる感、生徒はやらされてる感に進まざるを得ない感じでした。

空虚、飽き、無情、、、そんな感じの雰囲気です。

先生からしたら、「私との時間はつまらないですよ〜〜!!!」って大きな声で言ってるようなもんです。

そして、次の日から漢字テストをパッタリやめて、「先生と生徒チームでどっちが"にんべんの漢字"をたくさん書けるか勝負しよう。」と提案したんです。すると、教室の空気が「ぶわあっ」と膨らむのを感じた瞬間に、生徒の集中度が6%から2000万%くらいに跳ね上がるんですね。

全員が『伴、化、使、体、仏、仕、、保、俯、係・・・・・ドゥあああああああ!』と書き進める。

「他にない!?絶対にまだたくさんあるよ!」「あっ、『偉』もやん!」「〇〇君すげぇな!」「先生、私たちの見ないで!」色んなコミュニケーションをとりながら、どんどんと盛り上がっていきます。私1人 VS 生徒全員チームなので、生徒チームも徒党を組んで、全力で勝ちにきます。私自身も頭フル回転で、本当に面白かったです。

さらに、明日の勝負は『感情を表現する言葉』なんて設定しておくと、子どもたちが『躊躇、青ざめる、戦慄、感銘を受ける』とかを覚えてくるんです。驚きですよね。一般的な小学4年生の漢字レベルは漢検7級ですが、翌年には全員4級を取りました。

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②『面白サイクル現象』の方程式


私はこの『漢字バトル』で起きた現象を『面白サイクル現象』と名付けています。

なぜ『面白サイクル現象』という名前なのか。
それは、『自分の意志で、仮説を立てる→試しに行う→結果が分かる→感情が沸くの循環をスムーズに回す。』という『方程式』が『面白サイクル現象』に存在しているからです。

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『漢字バトル』を『面白サイクル現象』の方程式に当てはめるとこうです。

⑴仮説を立てる
「人偏って人の体に関する漢字が多かったよなぁ。」「これ沢山書けたらかっこいいなぁ。」「先生に勝つためにはどうしたらいいかなぁ。」
⑵試しに行う
「あってるかわからないけど、こんな漢字ありそうだから書いちゃおう。」「みんなが書いたのを比べてみようよ!」「まだ出てない漢字を探そう!」
⑶結果が分かる
「あぁ!その漢字あるよ!」「よく思い出したな!」「その漢字はないよ~。」
⑷感情が沸く
「先生が分からない漢字が書けた!」「みんなが知らない漢字を思い出せた!」「やっぱり人の体に関係することが多い!」「明日もやりたい!」

そして⑴に戻って繰り返す、、、、、忘れてはいけないのが、『スムーズに』『自分の意志』で回っているということです。

 

ただテストをするだけだと、『面白サイクル現象』のどこかで『詰まり』が生じます。例えば、

・「せんせ~い、絶対あってるから早く採点して~。」
 →結果が分かり切っていてつまらない。

・「ほとんど分からないから、もういいやー。」
 →そもそも仮説が立たない。

・「どうせ点とっても何も起こらない。」
 →点をとることにうんざりして、感情が沸かない。などなど。

自分のやっていることが何につながっているのか分かりづらいし、面白くないです。逆にいうと、この『面白サイクル現象』が回るということは、自分のやっていることの意味と『実感』が分かるということでもあります。

有名な日本のロックバンドの『BUMP OF CHICKEN』のボーカル担当 藤原さんが言ってた言葉です。
「ステージに立ってお客さんがリアクションをくれる、そしてそこに自分たちの音楽があるってことを体感できる。それがあれば、怖いものはないんんですね。」

もうまさに、これです。

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③サイクルの流れから『詰まり』をとる


「何かに夢中になりたい!誰かに夢中になってほしい!」という思いを持っている方は、ぜひご自身の状況や誰かの状況を『面白サイクル現象』に当てはめてみてください。「面白い!もっとやりたい!」に『火が付くきっかけ』になります。

例えば、私がパーソナルトレーニングでやっているダイエットでは、サイクルの流れにある『結果が分かる』の段階で『詰まり』が生じているパターンが多いです。


皆さんも経験があると思います。

「トレーナーに言われたことをやっているけど、痩せているかどうか分からない。」や「ベンチプレスやってるけど、変化が分からない。」などなど。

こう考えると、『結果さえ認識』できれば、何かしらのポジティブな『感情が沸く』ことが想像できます。
だから、私はこういった状況の人の変化をできるだけ見逃さないで、積極的に変化の具合を伝えるようにしています。


例えば、「先週より大胸筋が発達して、シャツが似合うようになりましたね。」などの伝達です。

加えて、その人が成果を感じやすい筋トレメニューを序盤に行うように工夫をしています。要するに、『変化を自分で認識しやすいことを初めにやる』ということです。
そうすると、一番きついと感じるダイエット初期に、友人や家族から「なんか変わった?スマートになってない?」のような反応をもらえます。早い段階で自分の身体が『変化していく感動』を味わえるということです。

そこまできたら、『面白サイクル現象』に乗る寸前。トレーニングが楽しい状態に入りやすいというわけです。

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④各段階で起こる『詰まり』を認識する


ダイエットを一つの例として、『結果が分かる』の段階で『詰まり』が生じやすいとお伝えしました。もちろんダイエットだけでなく、このような『詰まり』は、『面白サイクル現象』の各段階で起こります。加えて、状況によって『詰まり』の理由はいろいろです。

ちょっと抽象的ですが、以下にまとめたのでイメージしてみてください。

★『仮説を立てづらい状況』
⑴暗黙のルールが沢山あったり、周りの目が気になって独自の想像力が働かない状況。

→学校の授業や会社の会議、お葬式、結婚式のような場所は秩序とルールが強くて仮説を立てることはしづらいです。

⑵何をどこまでやっていいのかが掴めないから、イメージが沸かない状況。
→⑴とは逆にルールがなさ過ぎるようなカオスな状況です。自分でルールを作っていく作業から始まります。原っぱ大学のような感じです。もっというと船が転覆して、無人島にたどり着いた時のようなイメージですね。

⑶心理的な安全が担保されていない場面。
→自分の保身で精一杯な時。めちゃくちゃ怖い上司や先生がいたりすると、その人のルールで動いてしまいます。自分の意志で仮説を立てはじめる状態にはなりにくいです。

⑷仮説を立てるための、経験や知見がなく、情報収集もできない。
→子どもや、新入社員、新米アルバイトなどが頻繁に置かれる状況です。とりあえず、新しい環境のルールを精一杯学ぶだけになりがちです。

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★『試しに行うことが難しい状況』
⑴失敗を許容する文化がない。人に嫌われたくない。

→失敗した人を嘲笑うような瞬間が多い環境や、優しさに溢れて耳の痛いことを言い合えない環境は試行がしづらいですよね。

⑵「どうせできないだろう」と決めつけてしまっている。
→やればできる力を持っているけれど自分を信じられなかったり、失敗する想像ばかりしてしまうと試行するに至りません。

⑶背中を押してくれるコミュニティや仲間がいない。
→緊張して、好きな子に声をかけられない。○○をやってみたいけど、家族に相談できない。などの瞬間です。一歩踏み出すためのチョットしたサポートが欲しいですね。

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★『結果が分かりづらい状況』
⑴見えないものを扱っているから、そもそも変化を感じにくい。

→「組織の研修や広告代理店の仕事、教員などの情報や学び」を商材にしている人や、「誰かの幸福や喜び」を目的にして仕事をしている人は、結果が見えづらい状況です。ゴールのない道をずっと走っているような感覚になります。見えないものを見る力が必要です。

⑵結果が生まれる場所が遠い未来であったり、遠いい場所である。
→50億年後に結果の分かる実験をしている。ボタンを押すと、地球の裏側で爆発が起きる。遠すぎて、実感がわきません。

⑶求めている物が何かに偏っていて、多様な変化をキャッチできない。
→「お金がこの世のすべてだ!」「権威性を示すのがすべてだ!」「こんなの生活するために何の役にも立たないじゃないか!」など価値観が偏っている状態です。視野が狭いので、うれしい変化も見逃します。

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★『感情がはっきりしない状況』
⑴『仮説を立てる・試行をする・結果の認識』が上手くいかなかったとき。

→「自分が仮説したことじゃない・自分の意志でチャレンジしていない・結果も良くわからない。」そんな操り人形のような状態で、自分の意志が働かない状況で生きていると、感情は沸き立ちません。
⑵「そりゃそうなるよな。」という具合に、結果が予想できていた。
→「いつも通りお米を炊いたら、お米ができた。」「歩いたら、前に進んだ。」そりゃなんも感じません。

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この『詰まり』をはっきり認識することが出来さえすれば、的を得た対応ができます。的を得た対応をすれば、『面白サイクル現象』が回り始めるということです。よかったら、ご自身の身の回りで起きていることを、当てはめて考えてみてください。


⑤都市の人間はこのサイクルが回りづらい


さて、冒頭の話につながりますが、都市に住まう多くの人は、面白サイクルに『詰まり』が生じまくっています。なぜなら、「都市社会は、一部分の役割を担う事が多い」からです。


都市社会は効率化を求めて分業をしているので、『頭だけで考えて仮定しまくる人』と『動きまくってはいるけど誰を喜ばせているのかがよく分からない人』で溢れています。


例えば、リサーチや開発の部署の人は、現場のお客さんの顔や従業員の顔はなかなか見られません。ゆえに『面白サイクル現象』でいう『結果が分かる』にたどり着きません。どちらかというと『数字やデータ』で結果を見ます。『ホンモノの実感』はありません。

逆に営業の人は、自分の意志で仮説を立てて予算を使い、新しいプロジェクトを実行するには『数々の障壁』があります。『試しに行う』ことが難しい場面が多くありますね。

効率的ではあるけども、分業するがゆえに『面白サイクル現象』に入りづらい。もっとひどい状態になると、自分が存在する意味が分からなくなってしまいます。自分のしていることに『実感』が伴わないんです。
仕事を一例としてあげましたが、似たようなことが都市社会には多くはびこっています。

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⑥『面白サイクル現象』を巻き起こせ


自分の生業を持っている人は、自分の意志で頭と体を動かします。あれこれ考えて実際にやってみて、お客さんや家族、友達の反応が見えて、喜んだり本気で悩んだりします。


個人事業主や農家、主婦、子どもが元気な理由が何となく分かりますね。彼らはあらゆるリアクションを体で感じることができますし、色んな感情が体から沸き起こってきやすい状況にいます。必然的に自分がしていることの意味が『実感』として理解することができるんです。

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まとめると、『漢字バトル』や『ダイエット』を例にして、

❶自分の意志で、仮説を立てる→試しに行う→結果が分かる→感情が沸くの循環をスムーズに回そう

❷『面白サイクル現象』の『詰まり』を認識することが出来れば、的を得た対応ができる

❸都市社会は『頭だけで考えて仮定しまくる人』と『自分が何やってるのか分からない人』で溢れている

という話をしました。

とここまで、小難しい話をしてきました。が、ここにきて、この『面白サイクル現象』を簡単に再現する方法をお伝えします。

それは『遊ぶ』ことです。言い換えると『楽しめばいい』ということです。
脳科学で『フローの状態』とも言いますが、そんなのは分かりづらいので要するに『楽しめばいいんです』

知り合いのコンサルティング会社の社長に「人生で何を意識したら上手くいきますか?」って聞いたら「Have Funだよ、小林君。」って言われました。数多の混沌を切り抜けたであろう人が「楽しもう」とだけ言ったんです。私がいつもたどり着く答えもこれです。まずは『楽しむ』。

もちろん誰かを傷つけたり、陥れたり、しわ寄せが起きるような事はしてはいけませんし、真面目に向き合っていかないといけないこともあります。そのことも踏まえつつ、自分の人生を『総コンテンツ化』すればいいんです。すべてが『ネタ』です。

ながながとお付き合いありがとうございました。最後になりますが、改めて『夢中を生み出す』ための最強メソッドとして

『楽しむ!!』

を提唱して、このコラムはおわりです。


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