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ライターごっこvol.01”羊文学”

金木犀の香りが鼻をくすぐれば、冷たい空気が体の中に溶け込む。なんとも心地よい感覚だ。新しい自分に変身できそうな感覚だ。

そう、この書き出しで気づいたかと思うが、秋に描き始めたが、公開が冬になってしまった。

本日より音楽ライターごっこを始めようと思い立って記事を書き進めているのです。こんにちは、風邪をひきましたちいぽぽです。

羊文学

記念すべき第一弾、ご紹介したいアーティスト「羊文学」

2012年結成。
2016年7月フジロックフェスティバルに出演。
2017年に現在の編成となる。

ぬるりとメジャーデビューを果たした羊文学。私の言葉で彼女たちの魅力を表現してみようと思う。

塩塚モエカ(Vo./Gt.)、河西ゆりか(Ba.)、フクダヒロア(Dr.)、の3ピースバンド。

ドラムのフクダヒロアは、女の子に見えなくもないが、男の子だ。叩く姿勢も変わっているが、華奢な体から出てる音とは思えないシンプルで力強いドラムを叩く。
本当は、女性ドラマーを探していたが、女の子にも見えなくないからいっか、と採用された模様。叩いてる時の表情が全く見えない。(前髪が長すぎる、風よ吹け!と思ってるのは私だけか。)しかしどこか吸い込まれる要素がたっぷりある。

ベース河西ゆりかは、男っぽい力強いベースを鳴らす。なのにどこか柔らかいようにも聞こえるんだよなあ…。ガツガツくるというより、奥から追い越してくるような。

ボーカル、塩塚モエカ、手を伸ばして触れようとしても触れられなさそうな、独特な雰囲気を漂う。なんだか水のような女性だ。透き通る声に乗せられる歌詞は、心の奥までえぐってくる。(私は、彼女が演歌調の曲を歌うと新しいジャンルが産まれるのではと思っている。)

羊文学はオルタナ・ロックというジャンルになるのだろう。

私が思う羊文学の音楽は、春のそよ風が吹き抜けるときの匂いとか、音に似てる。新しく生活がスタートするときのドキドキとか、入学式の体育館の空気とか。別れの切なさを残して、たくさんの出会いに期待している感情に似た気分にさせてくれる。

私の一番好きな曲は、stepだ。イントロから青春を感じる爽やかなサウンドから入り、サビの盛り上がりは力強く仕上がっている。歌詞がなんとも別れを描いていて切なくて奥に刺さるのだが、なんだか少し勇気を貰えて寄り添ってくれる音楽だと思う。

いままでのことは忘れておくれよ 壁にあけた穴くらいにしか 君の人生を変えてない 私まだ壊れたままでいたい


この歌詞を聞いたとき本当に心が鳴った。友人や住んでた場所や、恋人…いろんな場面での別れには、思いが通じないこともあって。人や、ものや、場所が、自分の人生に大きな影響があったとしても、相手には、私との出会いはちっぽけなものだったのかもしれない。忘れられるかもしれない。そんなことを思った時期がふわっと蘇った。



羊文学のメロディに乗せる歌詞には、儚さを感じ、塩塚モエカの透き通る声から伝う言葉たちは、共感もあるが、自分の人生を肯定していけるような生きる喜びに代わっていく。

何というのか、ガツンと拳を上げるような曲を聴いて、奮い立たせると心が追いつかない。だけれど、羊文学の音楽はフェードインするように気分を上げていける。

彼女達の音楽がこれからどう開花していくのが楽しみでたまらない。


初のライターごっこは、熱がこもりすぎてうまくまとまらなくて申し訳ないのだが、私なりの表現はできたのではと思う。
もう少し間接にかけるようにしていければいいな。


最後まで読んでくださりありがとうございます。

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