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胃の痛みが消えるまで 最終話

痛みが出たらミニカイロを貼る。シンプルなお手当に心が踊ります。
頭痛、生理痛、肩こり、カラダの冷え、大抵の痛みには対応できる方法だと、山本先生はおっしゃいました。先生もカイロの力を借りて、ご自身の抱えている痛みを軽減されてきたそうです。

私の胃痛には、「足三里」のツボにミニカイロを貼ることをススメられました。昼間は、ハイソックスの上からツボ周辺に貼ってみる。夜は、パジャマの下にゆるめのレギンスを履いて、その上からツボ周辺に貼って眠る。シンプルですぐにできそうなことがとても嬉しかったです。
低温やけどに注意しながら、レギンスの上からミニカイロを貼って就寝しました。

翌朝、時計を見てびっくりしました。9時近くまで眠っていました。こんなに深く眠ったのはいつ以来でしょうか。どんなに長く眠っても寝た気がしない生活が続いていたので、幸せな感覚でした。カラダがあったかい。胃痛が消えている。心の底からホッとしたことを今でも思い出します。

山本先生が講座のなかでおっしゃいました。「カラダとココロは繋がっています。カラダが変わって思考が変わる。思考が変わると行動が変わる。変わる順番はカラダ、心、行動の順だよ。」

潜在意識の世界に飛び込んで家族間の悩みを解消しようとした私。本当は自分のカラダの痛みに悩んでいたのです。
甘いものに依存する日々。食べて食べても不足感がつきまとう感覚。「胃が痛くて辛い、、」この本音は、「お母さんに甘えたい。赤ちゃんみたいに大切にされたい。もっともっと優しくしてほしい。私のことをわかってもらえなくて悲しい。大切にしてもらえなくて苦しい。理解してもらえなくてさみしい。」頑なに口に出さなかった私の代わりにカラダがメッセージを出し続けてくれていました。何十年も諦めずに。

私のなかから、悲しいとかさみしいという感情を追い出していたことを自覚できてから、家族に対して私のポンコツぶりを見せることもできるようなってきました。もちろん、嬉しい、楽しいという気持ちを伝えることも忘れません。そんな時、家族の反応を観察してみると、なんだか嬉しそうにしているのがわかります。自分の想いを話してくれることも増えました。そして、家族みんなの行動にも変化が。それぞれが今までにない選択肢を取り入れてチャレンジするようになりました。失敗を極端に恐れなくなったみたい。

今でも胃が痛くなることは時々あります。そんな時はカラダのバランスが崩れてきたお知らせ。落ち着いて対処しています。食べ間違えの時もあればカラダが冷えていることもあります。季節の変化にカラダがついていけていない時もあります。自分でケアできるところ、プロにお任せするところの塩梅がわかってきたので、以前のように痛みに怯えることがなくなりました。

何を食べても平気な人を恨めしく思ったこともありました。
健康は生まれながらに不平等といわれますが、そこから自分のカラダのケアを心がけていけると、驚くほどカラダは応えてくれるのです。
私の感情を健気に受け止め続けてくれたこのカラダを本当に愛おしく思っています。
これからも仲良くつきあっていきたいな。末永くよろしくお願いします。

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