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KSJ初戦で読んだやつ

vs彩結ゆあちゃんの時に読んで、アンサー中さくさんにテキーラを頼み場を荒らしたものです


ああ 書きたいことなんか山ほどあるはずなのに
毛ほども文字にならない
MRJフライデーに足を運んだ
韻はおろか disすら浮かばない有様
そんな私に負けた亡骸と交わしたテキーラ

久々に当たり前のこと以外を褒められたのは、渋谷のナイトクラブだった。
時間をかけて韻を考えて
文字じゃ滑稽なリアルをドレミで誤魔化して
見栄をきって、声を張って
「俺が俺であるための存在を証明」
俺なんて普段言わないくせにね

負けるのが嫌で英語を辞めた
悩むのが嫌でお笑いを辞めた
関わるのが嫌で大学を辞めた
頑張るのが嫌で仕事を辞めた
そんなことが言いたくてラップをはじめた
好きなラッパーが「諦めをあるあるでラップするな」と
耳元で声を張り上げた。
強がりは微塵も性に合わなかった。

HIPHOPは軽くてすぐ殺せる。
陰キャだって韻踏み遊びで楽しい風を装える。
パーティに1度足を運び、空になったグラスを満たせば
ホーミーだマイメンだ簡単に言って貰える。
HIPHOPが嫌いになりそうな時、好きなラッパーのライブを思い出す。
そいつは三国志の武将の名をMCネームに冠したリリシストだ。盛り上がった会場に水をさして、凛と張り詰めた空気の中央に彼は居た。
通じる言葉でMCして、通じてない世界を歌った。どれだけHIPHOPが軽くて、嫌味で、きらびやかでも。
その瞬間だけ息ができた。卑屈な楽しみだった。

リリックを書く。書き殴るなんて言えないけれど書く。
今日も東京、J-HIPHOPの細胞のひとつだった。毎晩生れかわるのに、どれを取ったって笑いものでエンタメだった。

悩みを美談にしてやるものか
苦しみなんか分からせてたまるか
ふらついた足が 向きたくない方向くまで
韻ごと地面を踏み締めてやるよ mother fxxxer
私は嘘つきのrapper
やることやるとか 大っ嫌いだ
誰かが決めた 貨幣やしがらみ
未来に向かって下げない溜飲
HIPHOPが飽きるほど好き
ヘッズでプレイヤーで お前の友人

全部リアルだ。
L to I to N これが私の戦い方。覚えて帰りな。

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