ボインボイン採血

自分の胸にしまっておけないのでここに残そうと思う。
私は月に一度か二度、割と大きな病院で採血をしてもらっている。
甲状腺の値と免疫系の治療には欠かせない。

しかし、私の血管はすごく見えにくいらしい
今回も刺してから翼状針を上に縫ったり横にほじったりされた

今もがっつり内出血している
今回は左腕で採ってもらった

問題はその看護師さんは血管を探すのに夢中になりすぎて、看護師さんのお胸が私の指にムギュムギュと当たっていた

申し訳なくて出来るだけ指を折りたたむ

針を刺し直すたびにさらに前のめりにムギュムギュ。柔らかすぎてムギュムギュ

同性だが何だか恥ずかしい

血管を探すその目はまさに職人だというのに
私は自分にはない２つのメロンの感触に何とも言えない気分になる
医療行為だぞ

＊

高校生の時にふざけて友達と胸を揉みあった時に
自分にはない柔らかさを知った
私は筋肉質でその上の脂肪も何だか硬いのだ

ムギュムギュ期は授乳期だけだった
マジで峰不二子みたいになった
息子の卒乳と共に姿を消した

あのムギュムギュパイはどうやったら手に入るんだろう

ないものねだり…

＊

時々銭湯に行ってボーッと湯に浸かっているとバインバインをほっぽり出した状態で歩いてくる女の子もたくさんいる

最近の子はタオルで隠さないのだろうか
おわぁ…すげぇ…と横目で見てしまう

小胸族は隠すのだ
そりゃ婚活期はでかい方がいいと思って
熱心にバストアップ体操をしていた
筋肉ばかりがついた

胸周りのお肉を集めてボインにするブラも試着したがスカスカだった。切ない。
ヌーブラ（激盛り）を装備してブラジャーをつけて偽パイ作戦もしたことがある

同性の友人に見破られて大爆笑された
もはやトラウマだ

＊
祖母も母もボイン族なのに私はなんでペチャパイ族なのだ。なぜ遺伝しなかった。

祖母に至っては既製品のおブラでは収まらないボインちゃんで、あだ名もボインちゃんだったそうだ。時代だねぇ。

あと母は超人だ。
私を産む前日までスーパーで魚を捌き、産休に入った次の日に陣痛が来て、自分で車を運転して産院へ行き、陣痛が強くなってきた時にも関わらず「ご飯はまだですかぁ？！」と助産師さんを驚かせた。

3時間ほどでスルリを私を産んで2時間安静だと言われたにも関わらず、小銭を握りしめてジュースを買いにロビーへ降りたらしい。
その間、病室は「産み逃げか？！」と大騒ぎになったいたらしい。

そして３日で退院して、その次の日には職場復帰した。産後の体調はすこぶるよく、毎朝母乳を１日分一気に絞って、私を祖母に託して働いた

＊
採血から話は逸れたが、「出産は爽快だぁ」と言っていた母は本当に超人だと思う

次の採血は小胸族でお願いします
でもムギュムギュされるのも悪くない。 
煩悩で不思議と痛みを感じなかった

だが合法なのだ
女に産まれてよかったぁ…