スマホの充電をなくせる人がうらやましい。

スマホの充電をなくせる人がうらやましい。

「やばい!充電あと2パーだ!」と焦る友達とレンタル充電器を求めてコンビニを駆け回っていた時(こういう時に限ってどこも貸し出し中)、私はつくづくとしみじみとそう思った。

スマホの充電が80%を切ると、おお結構使ったなと思う。スマホの充電が60%を切ると不安でソワソワする。50%を切ると人生の折り返し地点だと感じ、40%を切るとカウントダウン開始。30%を切ったところで、いつも持ち歩いている小型充電器を取り出して、充電開始。液晶の電池マークが充電モードになっているのを見てホッとする。

子供の頃からずっとそうだった。スマホ(その頃はまだガラケー)の充電が減るとすごく不安になるタイプだった。そしてそれが、みみっちくていやだなと思っていた。たかがスマホの充電に一喜一憂する自分が小物だと感じていた。まだ16時なのに「充電切れちゃった!」というような人達を見るとなんて大物なんだと恐れおののき、なんていうかワンピースだとルフィだな、と思った。たぶん自分は村人A、まあMAX頑張ってウソップだな、と思った。(ファンの方すみません。変な意味じゃないです。)

なので最近はスマホの充電を気にしない練習をするようにしている。
まず、家でスマホをいじる時に同時進行で充電するのをやめる。これはスマホのバッテリーにもよくないらしいので、一石二鳥といえるだろう。ただ、もちろん家なので手の届く範囲内に充電ケーブルがあり、いつでも充電できるという安心感がある状態だ。実際、スマホをいじりながらチラチラ充電ケーブルを見ている時もあります。どんだけ充電気にしてるねん。

外出中にも気を付けていることがある。それは持ち運べる小型充電器を”持ち運ばない”ということ。つまり手元にあるスマホのバッテリー一本勝負になる。いつでも充電できるという甘えを捨て、自分のバッテリーと向き合う練習を最近はしている。
もし、充電が切れた場合、コンビニでモバイルバッテリーを借りるという手もあるが、まずコンビニを探す必要があり、そのコンビニに充電済のモバイルバッテリーの在庫がある必要があり、あと確か自分のスマホでレンタルスポットのQRコードを読み込んで操作する必要がある。意外とハードルは高い。
これはなかなか、自分のメンタルを鍛えるいい練習になっていると感じる。

ある日、ついに私は試みた。
”帰宅後、そのままスマホを充電せずに寝る”
これはなかなかどうして、上級者向けというか、思い切ったことをしたものだ。寝ている間にどの程度スマホの充電が減っているのか、正直検討もつかない。でもスマホって意外と何もしなくても充電減りますよね。あと夜間に勝手にシステム更新とかしてたら、”詰み”だしーー……不安要素は多々あったが、その日はドキドキしながら、スマホを充電せずに眠りについた。

翌朝、まず最初にスマホの充電を確認した。
57%。
ひとまずほっと、安心した。と同時にすぐさま充電ケーブルにスマホを差し込んだ。ルフィには当分なれそうにない。

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