見出し画像

お仕事開始

2024/05/29

読みたい本が2冊あった。

ヒコロヒーの「黙って喋って」
エッセイ集の「私の体を生きる」

である。今日明日と予定を入れなかったので、仕事が始まる前にこれらを読んでしまおうと図書館へ行った。「黙って喋って」は昨日地元の本屋で見つけることができたので、後一冊。例のごとく貸出中であった。

ついでに気になっていた本をどさっと予約カートへいれる。そのうち、ジェシー・ベリングの「ヒトはなぜ自殺するのか」ときたやまおさむの「帰れないヨッパライたちへ」の在庫があったので借りてしまった。

結局「私の体を生きる」は本屋で買ってしまった。
百瀬文の「なめらかな人」や小沼理の「共感と距離感の練習」など、エッセイが充実していた。本棚のスペースを頭に浮かべ、買いたい気持ちをぐっと我慢する。
帰りのリュックサックの重みを肩で感じ、果たして読みきれるかな…と考えながら家に帰った。

帰ってすぐに「黙って喋って」を読んだ。恋愛短編が18作入っているので、1作は数ページしか無くトントンと読み終えてしまった。気がついたら夜だ。

出てくる男性たちは基本的に駄目な人ばかりで、愛らしいキャラクターが多い。
高校時代からダメそうなキャラ、生活力なさそう、女殴ってそうなキャラクターが好きだった私は誰かしら推しができるかなと思い読み勧めたがだめだった。かっこいいんだろうけど、付き合いたくはない。
若い頃は「愛らしい欠点」として見えていた異性の「ダメさ」が、私の中で「人として尊敬できない」という「ダサさ」に変わってしまったんだな。と感じた。

2024/05/30

朝ご飯はバナナにヨーグルトとココアパウダーをかけたのを食べた。
実家で過ごしている間に妹に教えてもらってハマった組み合わせだ。
お腹に優しいご飯のはずなのに、なんとなく胃が重い感じがする。
ここ数ヶ月、朝ご飯のあとはいつもそうだ。

ゆっくり食べてみたり、メニューを変えてみても、朝ご飯の後だけなんとなくお腹が不調。

ブラックコーヒーに耐えられなくなってきたのだろうか?

といっても、朝のコーヒーは私のQOLに必要不可欠なのであまり考えないことにする。

午前は電車に乗ってまつパに行った。

これで復職前に済ませたいことは大方終わった。

11時には施術が終わったので、そのまま大宮駅でラーメンでも食べてしまおうと思ったが我慢した。

その代わりにシャトレーゼで無くなりそうだったチョコバッキーを買った。チョコミント味を一袋、バニラと抹茶を1本ずつ。

ダイエットの観点から言えば、どっこいどっこいな選択だな。チョコバッキーは安いけど、結局ドライアイス代でそこそこ値段がするんだな。等と考えながら帰りの電車に乗った。
最寄り駅から家に行く途中の豆屋でマンデリンを注文する。
16時に取りに伺います。

お昼ご飯を食べ、本を読み、血糖値が上がり、少し意識がなくなる。

だらだらしていたら16時になってしまった。
慌てて豆を取りに行く。帰ったらまただらけてしまいそうだったので、その足でスーパーやリハビリへ行った。

リハビリでは理学療法士さんと、SUQQUの限定アイシャドウを買うか買わないか問題を話した。
今日は病院全体が空いていて、暇そうなスタッフが沢山話しかけてくれて楽しかった。

うたの日のお題「力」でひとつ、投稿しようとしたが思い浮かばず締め切りを迎える。
短歌を最近さぼっていたので、明らかにうたを作る感度が落ちている。

やっぱり習慣的に作らなければならないんだな。と痛感した。

2024/05/31

友人Yは私の妹の顔面がかなり好きである。

以前私が休職中に暇を持て余し、妹をメイクしてストーリーにあげたところYから「私にもメイクさせて〜〜〜!」とのDMがあった。

妹もYの顔が大好きとのことで、Yの家で女3人メイク会となった。

Yが妹をメイクし、私がYをメイクする。普段と違う可愛い二人に挟まれて、ひときわ美味しい酒が呑めた。

2024/06/01

昨日摂取した脂肪に胃を破壊され、お腹をさすりながら起床した。

お昼に上野待ち合わせで喫茶店に行く予定だ。
普段は喫茶店に行く際は必ずと言っていいほどコーヒーとパフェを食べるのだが、今日は無理そうだ。
未開発のバナナジュースでも飲もう。

相手は高校時代の同級生だ。
といっても当時交流は一切無く、SNSだけフォローし合っていた。流れてくるXの投稿や、ストーリーの画像から本や短歌の趣味が似ていそうだなぁ…と気になっていた所、向こうからお茶に誘ってくれたのだ。

ほぼ初対面といっても過言ではないので緊張した。はじめは緊張したものの、短歌の話やその他の趣味の話、兄弟の話など共通点が多くあっという間に時間が過ぎてしまった。
盛況するお昼時に長居するのも申し訳なかったので、上野公園をお散歩することになった。

上野公園ではフードフェスをやっていたのでハイネケンと串刺しのタンドリーチキンを買って一緒に芝生で食べた。

高校時代の話になった。
私が3年間片思いをしていた男の子をその子もいいなと思っていたことが判明し、キャッキャと盛り上がった。

夕方からは別の友人と先約があったので16時過ぎに解散する。時間が全然足りなくて、もどかしい気持ちで埼玉に戻った。

夜は地元の友人と呑んだ。

約1年ぶりに会った友人は、恋人と同職に転職していた。
仕事が早めに終わった恋人から、普段の酒場で合流しないかと提案される。
1個下の友人を年上ばかりがいる場に連れて行くのも可哀想かなと少し考えたが、私と初対面の時にもフレンドリーに接していたので友人に確認して合流することになった。

普段行く酒場には恋人や友人がいて、もう既にかなり出来上がっている状態だった。

普段は威勢良く、下らない話ばかりしている友人が真面目に年上と仕事の話をしている姿が小さく見えて愛らしかった。

2024/06/02

微睡みから抜け出すと正午をとっくに過ぎていた。
雨がしとしと降っている。
だらけているとすぐに夜になってしまう。
買い物に外に出ないと、と重い腰を上げようとすると雨がより一層強くなった。ものの数分で土砂降りになる。

雨雲レーダーを見て、「あと20分で過ぎるからそれまでだらだらしよう。」とベッドに戻る。
恋人もついてきてくれたので、「20分だけ」と思いっきりくっつくことができた。
神様、お天道様、良い口実をありがとうございます。

いつもより薄暗いワンルームと湿度で重くなった空気。外からはざーざーと雨の音しか聞こえなくて、この世界に私と好きな人しかいないんじゃないかと錯覚させてくれる。

20分なんて言わずにもうちょっと長くてもいいよ、と思っていたが、呆気なく止んでしまった。
お米をセットして、スーパーへ向かう。

恋人はがっつり二日酔いで、珍しくアイスクリームを欲していた。
もも肉と生姜、チョコレートアイスを買う。
レジに並んでいる間にずっと探していたワインを見つけて、カゴに突っ込だ。

家に帰って、アイスをぺろっとたいらげた恋人は「ごめん…ちょっとだけ寝かせて…」
と横になってしまった。

私はお腹が空いてきてしまったので、プシュッとビールをあけてカレーを作り始めた。

好きな音楽に合わせてトントンと材料を切る。
歌いながらスパイスを取り出していく。
油にホールスパイスを投入し、シュワシュワと呼吸をし始める。香りが立ち上ってきたところで、大蒜と生姜を投入する。ジュワッといい音をたてて直ぐに食欲を沸かせる匂いが上がってくる。
吸い込んで、ビールを一口。
くあ〜〜!!ボルテージも上がってくる。
玉ねぎを投入する。
香ばしい匂いを何度も何度も吸い込み、焦げるか焦げないかぎりぎりの所で鍋を掻き回す。
飴色になった玉ねぎにスパイスを投入する。
馴染ませて、冷凍のトマト、塩。
ここまでくればあと少しだ。
脱水を待つ間に、皿洗いやアチャールなどの副菜をこしらえる。
肉と水を入れ、煮込んでいる時間に持て余していたじゃがいもをサブジというスパイス炒めにした。
我ながら天才である。
サブジを味見し、ビールを飲みながら一息ついた。

カレーの表面にスパイスと旨味が凝縮した油が浮かび上がる。仕上げに塩で味を整えようとした所で恋人が起きていた。

「ごめん…結構寝ちゃった…いい匂いするね〜」
「丁度できるところだよ〜。」

ここで全てが決まるのです。と、小さいスプーンで一口。塩の微調整をする。ビールも一口。

「おっけ〜です!」

手持ちのインド製のカトラリーを並べていると、恋人は

「家で見る光景じゃないよ」
と笑っていた。

チキンカレー、玉ねぎのアチャール、じゃがいものサブジ

出来上がったカレーを2人並んで食べた。

恋人は「天才だ…天才だった…」と言いながら食べてくれたのがとっても嬉しかった。

2024/06/03

今日から職場に復帰である。

昨日慌てて買った菓子折りを持って職場へ向かう。休職中も何度か職場には行ったが、やはり緊張した。

正面のドアが以前より重く感じる。
体重をかけて思い切り開け、「おはようございます」というと上司や先輩が笑顔で迎えてくれた。

初日は様子見で午前に1件、午後に1件回ってみようという話になった。

1件目は同い年の先輩とはじめて伺うお宅に行った。
2件目はよりによって事故に遭った道を通らなければいけなかった。
肩に力が入る。
すぐ横を通る車の風が少し怖かったり、ウィンカーにビクっとしてしまったりしたけど、大きなフラッシュバックは無く走ることができた。

空いた時間は、自分がいない間に増えた新しい利用者さんの情報や、受け持っていた利用者さんの近況を調べたりしていた。

たった2件しか回っていないのに、帰りに夕飯の買い物もできないくらい精神的に疲れてしまっていた。

そんな時は自分に甘々で、デザートにチョコレート味のプロテインバーや、チョコミント味のチョコバッキーを食べてしまった。

2024/06/04

復職2日目。

昨日より、訪問件数を1件増やして先輩と回った。

先輩は信号待ちの度に「速くない?」と聞いてくれた。若干速いと感じていたけれど、ついて行けない程じゃなかったので言えずじまいだった。

私はどうやら自転車を漕ぐのが遅いらしいと気付いたのはこの仕事に入ってからだ。

入職して最初の1ヶ月はひたすら先輩にくっついて回るので、それはもう疲労困憊だった。

同じ電動自転車なのに何でこんなにも差がついてしまうのだろう。と何度も思った。

早速金曜日からは一人で回り始められそうなので、それまで頑張ってついていこう。

家に着くと、体がアイスクリームを欲していた。
帰り道に雨に降られ、冷えているはずなのに元気なもんだ。

1つだけ買っていた抹茶味のチョコバッキーを食べた。「なんちゃって」じゃない抹茶が美味しい。

次は袋で買おう。なんて考えながらゆっくりお風呂に入った。

ぽかぽかの体で本を読んでいたらすぐに眠くなってしまったので、21時には寝てしまった。

2024/06/05

朝は引き続き「かなえられない恋」を読んでいた。

不倫カップルについてのエッセイの中で、作者は「恋は交通事故なのだ」と言っていた。

それを読んでふと怖くなる。

確かに。
恋はいつの間にか落ちてしまうものだ。

今の恋人もそうだ。1年前まではまさかこんな関係になるとは思わず、呑気に酒を酌み交わしていた。

この先付き合っていれば、ギクシャクする事もあるだろう。そんな時に素敵な女性が現れたら、こてん、と事故に遭ってしまうかもしれない。

恋人の気持ちを信用していないのではない。
事故に遭うか遭わないかはもう、本人の意志ではどうにもならないからだ。

そんな不安を抱きはしたものの、普段はお互い男女関係なく友人と出かけたりしているので、今更友人関係を制限したりはしたくない。

ついこの間友人と
「恋人ができたからといって、結婚したからといって、友人が異性だから二人きりで会っちゃいけないなんておかしい!」
と話していたのに、その取り決めが「事故に遭う確率を減らす賢い対策」に思えてきてしまう。

朝からうーん、うーんと頭を悩ませながら通勤の為に自転車を漕いだ。

2024/06/06

朝コーヒーを淹れながら

「仮に好きな人が事故にあってしまったら、そうゆう運命だったって事だししょうがないか。」

という心を持った。

昨日の朝頭を悩ませた「恋は交通事故」問題である。

昨日のカネコアヤノから、「今を生きるしかない」というエネルギーを貰ったからであろうか。

といっても、
悩む→なるようにしかならない→問題が現実になり、無対策の故また悩む
というサイクルは何度かやっている気がするので、もう少し考えてみることにした。

考えはじめて、この「恋に落ちる」という表現があまりしっくり来ていないことに気付く。

私の場合、「落ちる」というより「沈んでいく」という感じだ。

異性の友人は多いと思う。その人達に恋愛感情を抱く場合もある。
会話を重ねていくうちになんとなく「気になるかも」「付き合うとしたらこの人かな」「かっこいいかもしれない」と思いはじめる。いいな、と思っていても話していく中でこちらを女性として見ていないようであれば「友達のままでいいか」と諦めてしまう程度の気持ちである。

ビビッと素敵な人だ、と感じた場合も勝算が無さそうだったり、相手の恋愛や生活面を客観的に見て付き合っても幸せになれなさそうだなぁと感じると恋の芽を簡単に摘み取ってしまえる。
可愛い可愛い自分の為に、大きくなる前に無かったことにしてしまうのだ。

なので「もう好きで好きでしょうがない!」となる場合は、交際後になる事が多い。
いいな、と思った相手が好きと言ってくれて交際する。交際する中で、どんどん好きになっていく。

相手が私を本当に好いてくれているんだろうな、という確信。幸せへの期待と、それ以上の安心感。
それがあってはじめて、恋に落ち始められるのだと思う。

なので落ち方は「ストン」ではなく「ずぶずぶ」である。
沈んでいくのだ。

とうと、「恋に落ちる」=「交通事故に遭う」という表現がしっくりこないのもしょうがない感じがする。

これはあくまで私の感覚なので、色んな人の落ち方を聞いてみたい。
「一目惚れ」という言葉がまかり通っているので、「ストン」派が多いのだろうか。

「恋は交通事故問題」恋人の落ち方を聞いてみてから考えてもいいかもしれない。

2024/06/06

今日は訪問を3件。全て同じ看護師(Mさん)と周る。
Mさんはとっても優しくていい人なのだが、いかんせん自転車を漕ぐのが早い。それに加えてタバコ休憩が多い為、移動距離も増えれば精神的にも少し疲れてしまう。
こんな日に限って最後の訪問が伸びてしまい、早上がりのMさんのお仕事を代わりに請け負う形になってしまった。
ヘロヘロになって帰宅する。
ペコペコのお腹に簡単な夕飯をつっこみ、連日のご褒美のチョコバッキーを食べる。
ヘロヘロを言い訳にブラックサンダーまで食べてしまった。

体に蓄積されていく白砂糖が何となく怖くなり、「白砂糖 肌に悪い 理由」なんて検索するも、途中で考えるのを放棄しSNSを無意味に眺める。

眠くなってしまいそうだったので湯船に浸かる。

借りた本を読み終えたので、次は宇佐見りんの「かか」を読み始めようと思ったが眠気が限界だった。

精神的にやられていたのか、好きな人の声が聞きたくなってしまう。
ダメ元で電話をかけたら出てくれた。
10分ほど話をした。
好きな人に貰った「おやすみ」を反芻しながら、明日も頑張ろうと自分にエールを送り、枕元の電気を消した。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?