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岡山県家庭教育”応援条例”の問題について。ぜひ、パブリックコメントに投稿を!(14日月曜まで)

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こんにちは。原田ケンスケ@立憲民主党岡山1区衆議院支部長です。

<岡山県家庭教育応援条例>という条例が岡山県議会で作られようとしています。


主に、自民党の県議会議員の方々の主導での動きです。
僕はこの条例の制定については反対です。
家庭教育を応援という名前だけを聞けば、
「いい話なのでは」と思います。
しかし、条文の中身を見れば、違和感。
政策面からも見ても、家庭に土足で踏み込んでくる
おかしなものだと思っています。

パブリックコメントをぜひ送ってみませんか?

そして、この条例案について、パブリックコメントが明日14日まで受け付けられています。パブリックコメントとは、この案について色んな人の意見を聞く手続きです。
ぜひ、皆さんの意見をパブリックコメントで届けてみませんか?

このテーマで、先日緊急オンラインイベントを行いました。
岡山で活動している、弁護士の大山先生から法律的な面で話をお聞きしました。
多くの人に視聴いただき、質問もたくさんいただき、この問題の関心度の高さを改めて感じました。

上記のオンラインイベントで話した内容と重なる部分もありますが、条例の説明とともに改めて僕が思うこの条例の問題点を書いてみようと思います。
内容面の問題点と、政治の役割からの問題点の2つにわけてお伝えします。

条例の”内容面”の最大の問題点

公開されている、岡山県家庭教育応援条例(仮称)素案の冒頭の文章の一部を(前文的な位置づけ)は以下の通りです。

子どもは、親子の愛情や絆、家庭での触れ合いを通じ、基本的な生活習慣や倫理観、自立心、自制心、社会のルール等を身に付け、知・徳・体の調和のとれた人格を形成する。このように、家庭教育は、全ての教育の出発点であり、子どもの健やかな育ちの基盤を作るために極めて重要である。
 かつては、親同士や地域の人々とのつながりなどにより、子どもや親の育ちが支えられていたが、少子化や核家族化の進行、地域のつながりの希薄化など、家庭を支える環境が大きく変化し、家庭や地域の教育力の低下が大きな問題となっている。岡山県では、これまでも家庭教育を支援する取組を行っているが、複雑かつ多様化する社会環境に対応した支援を行うためには、今こそ、各関係者が連携を図り、各家庭の自主性を尊重しつつ、社会全体で家庭教育を支えていくことが必要である。
そこで、地域の宝であり、未来への希望である子どもたちのため、全ての保護者が安心して家庭教育を行うことができるよう社会全体で応援する「家庭教育応援県岡山」を目指し、ここに条例を制定する。

ここまでの文章には大きな違和感や問題点はありません。
家庭の教育の応援を、社会全体で行うことは大事なことだと僕は考えています。
細かく突っ込むと、
>>家庭や地域の教育力の低下が大きな問題となっている
とあるけど、根拠はなんだろうかなど気にはなりますが。

しかし、このあとの第1条の「目的」あたりから違和感が続きます。

(目的)第1条 この条例は、家庭教育の支援について、基本理念及びその実現を図るために必要な事項を定め、家庭教育を支援するための施策(以下「家庭教育支援施策」という。)を総合的に推進し、保護者が親として学び、成長していくこと及び子どもが将来親になるために学ぶことを促すとともに、子どもの健全な育成のために必要な生活習慣の確立、自立心の育成及び心身の調和のとれた発達に寄与することを目的とする。

”子どもが将来親になるために学ぶ”との目的は非常に良くない。
親になることこそが、正しい人生の進み方であるかのような価値観の限定は、人の自由を阻害します。親にならない人生もありだし、親になりたくても色んな条件でなれない人だっています。
”親になることの素晴らしさを教える”ということなら良いと思いますが、”親になるため”という目的はおかしいと思っています。

そして、この後の条文についての、逐一問題点を書くのはここでは省きますが、条例の目的が子どもが将来親になるために学ぶとなっている限り、この条例自体は非常に問題だと思います。

条例の”政治の役割面”の最大の問題点

この条例は、「家庭での教育をもっと頑張れ」と家庭・親に言っている条例。
「いや、待ってくれ」と。
そもそも日本は、非常に子育て・教育に関して政策的な支えが少ない国です。
改善に向かってはいますが、待機児童問題や学童保育の定員不足はまだまだある。子供の7人に1人が相対的貧困にあり、幼児教育への公的支出も低い。そして、実質賃金は上がらず、夫婦が共働きをしなければ生活が成り立たない。

そして、海外と比べても「子育てしづらい」国であることも明確になっています。

この状況を政治が作っていながら、「家庭で頑張れ」「親が頑張れ」と条例で定めることは、政治の責任放棄でしかないと思います。

パブリックコメントをだしてみませんか?

この条例に対して、いまパブリックコメントが募集されています。
「市民の皆さんの意見を教えて下さい~~」ということです。
ぜひ、皆さんの意見を届けてみませんか?

このパブリックコメントの内容を受けて、9月の議会で条例の内容が確定していきます。
今の条文は(仮)なので、多くの皆さんから「ここはおかしいよ」という声が集まれば、この条例を進めようとしている議員さんも立ち止まる可能性もあります。そして、この条例の内容はおかしいと主張している議員さんへの支援にもなります。

選挙以外の政治参加してみませんか?

選挙以外にもこうやってダイレクトに政治に声を届けることはすごく大事だと思っています。そして、政治家もこれらの声を受け止めなければならない。
ぜひ、みなさんの政治参加をお待ちしています。

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