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君の名は。ネタバレ無し感想

僕はあまり他人にアニメを薦めない。

なにせ僕が面白いと思ったアニメの話題をしても苦笑されるだけだからだ。

僕「ラブライブ!最高だよね~!!」

相手「キモッ・・・」

僕「アイマス面白いよね~!!」

相手「ウザッ・・・」

みたいな感じだからだ。

そんなことで「アニメを語れる同士」以外にはこの類の話をあまりしないが、

凄く面白い作品、良作に出会ってしまうと別だ。

そんな良作に出会うのは実は1年に1本とか2本程度の非常に低い確率では存在する。

例えばメジャーなとこでは「天空の城ラピュタ」から始まり「涼宮ハルヒの憂鬱」

「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」通称「花」

「魔法少女まどか☆マギカ」

中でもラピュタはいまでこそ大作だが、上映開始時はジブリなど今から比べると無名だった。

それを裏付けるようにラピュタはジブリ映画の中でも観客動員数は最下位クラスだ。

当時でもオンタイムで映画館に見に行ったのは、僕と1組のブサイク1人、3組のブス1人程度だったと思う。

そんなラピュタを見ていた同世代の一人が「君の名を。」の監督である新海誠だ。

彼も隣の長野県の諏訪湖のあたりでラピュタを見て、シータにうっとりしていたり、

フラップターに乗る夢を見ていたのであろう。

新海氏はその後、アニメ制作の第1人者になり2002年に「ほしのこえ」でいろんなやつを受賞。

僕が親の会社にはいり、うだうだしていた頃だ。

そしてなんだかんだあり、「君の名は。」に至ったのであろう。

なんだかんだという中には、手ごたえがあった作品もあり、失敗作もあったということだ。

僕はそれまでの彼の作品はあまり好きではない。

絵は一貫してきれいではあるが、「宮崎駿に影響され過ぎ」「切なすぎ」「テーマがわからん」「とにかくポカーン」というのが感想である。

その作品のひとつに今回の作品の方向性を決定する「秒速5センチメートル」がある。

僕はこの作品を見ていたことで、今作をより楽しめたと思う。

もちろん事前に見ていなくても、映画を見た後で「秒速」を見ることで、より深い理解を得ることができるだろう。

さて本作の概要だが、多くの番宣や広告にあるように、高校生の男女の体が入れ替わってしまうことに端を発する。

「あいつが俺で俺があいつで」を踏襲する、古くからある青春SFってやつだ。

観覧前の感想として、この設定から察するに、これは青春コメディなのだろうと、そしてちょっとホロッとするいい話があるのだろうと程度の印象であった。

その程度の認識で、映画を見に行った。

そしてこの映画がまれにみる良作だったのである。

→ネタバレ編に続く

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