見出し画像

心トレ爺の目から鱗な”先天性患者は尊崇されるべき存在”です

『はじめに』

 私は脳や心のトレーニングを常なる趣味としている高齢者です。
 さて、世の中には重い病気で日々生活に辛苦の伴う方々が多く居られましょう、お見かけする度に「有難うございます、深く感謝申し上げます」と頭を下げつつ思うのでした。
 ナゼそんな心境へと導かれるのかにつき縷々述べて参りますので宜しくお付き合い願います。
 なお、幾ら考えたとて明確には突き止められぬ奥深さが有りそうなので訥々とした文調に成らざるを得ぬこともお許し願って置きましょう。

『Ⅰ、天使のような人々』

1,ダウン症者の佇まい

 ダウン症患者と出会う度に思うことがあります、「なんとも優しい表情を為さって居られる」とですね。
 はい、どなたに合っても皆さんが同じ天使のような方ばかりなのでした。
 一体、彼らには悪意というマイナス感情が有りましょうや、きっと全く無いのだろうと私は推察できますね。
 さて、それで考えるのですよ、「悪意の無さは先天性疾患者に共通することではないだろうか」とです。
 え!「それはナゼか」ですって?

2,使命を背負って

 きっと、浮世との関わりが薄い分ほど心の中に邪悪な有象無象が生じないのではありませんでしょうか、勿論そんな面も少しは有るはずですね。
 でもですよ、そんな些細な事よりも、もっと大切な使命を帯びて此の世に生まれて来たのでないでしょうか、それは大いに有り得るはずですよ。
 他人との喜怒哀楽の交流なんぞは超越しているほど崇高な感性を持っておられるのではありませんか。
 むしろソレに違いないとなれば、では一体どんな事なのか。

『Ⅱ、先天性患者の宿命』

1,言い伝えの誤謬

 先天性難病と言われる厄介物を背負った人々は前世の悪行が災いした“業病”なのだと言い古されているようですが、それは全く以て違いましょう。
 ナゼならですね。
 患者数は日本人口の4,5%も居られるそうですが辛苦のほどは豪苦というなら火付け盗賊や人殺しほどの事ゆえに、それだと1%も居ないでしょう、絶対に。

2,未熟な人間社会の犠牲者

 えーえー、そうでは無いのですよ。
 そうとは違って、きっと人間社会の未熟さを抱え背負わされているのではありませんか、言ってみれば広島や長崎の被爆者と同じなのですね。
 もちろん人類同士が殺し合う戦争や大量殺人道具である原爆製造・投下は人類種の未熟さが露呈した縮図であること間違いありませんよ、言うまでもないことですがね。
 つまり、先天性患者は被爆者と同じで人類が抱える未発達.未開性の不都合を一身に体現させられているのではないでしょうか。
 要するにですよ。
、これ見よがしに天なる〔神仏〕から“人類全体の業病”を押し付けられているのだろうと想えて成りませんのです。

3,健康体のお陰は

 さて、もしもそうならですね。
 翻って思いますに私たちが得られている健康は彼ら難病患者の犠牲を土台に成り立っているという事になりましょう。
 原爆の被害者が病苦に苛まれている一方で陽気に繁栄を謳歌している人々が居たのと同じです、彼らを気の毒に思いながらも。
 あえて強調しますが原爆投下が有ったから戦争が終わったのであり、そうでなかったなら私たちの父母や祖父母が空襲で死んでいたかも分からないのではありませんか。
 はい、つまりはですよ。
 それを敷衍して考えれば、一般人が享受している日々の平穏、安寧は彼ら先天性患者の辛苦・難渋を犠牲にして得られるものとの理屈が成り立つという話でした。
 要は私たち一人ひとりが患者だったかも知れないということですよ、4,5%に入るか入らぬかの違いに過ぎませんからね。

4,現代のお殿さま

 さーさー、そうと分かってみればですよ。
 「彼ら先天性難病の患者たち」なんぞとの捉え方は不遜すぎて何とも恥ずかしくなって参りましょう、土下座さえしなければならぬくらいの無礼だと言わざるを得ないのではありませんか。
 はい、そんな訳ですからね。
 もしも、あの方々が車椅子で近づいてきたなら道を譲り路肩に身を引いてお迎えし、通り過ぎる後ろ姿に手を合わせお見送りするほどの行いを為すべきではないでしょうか。
 つまりは現代のお殿さまとして遇すべきだという話ではあるのでした、もちろん私は実践しておりますよ、茶番に過ぎると思われても。
 さて、ならば“人類全体の業病”とは何なのか。

『Ⅲ、人類全体の業病とは』

1,傍若無”神”ぶり

 さて、では“人類全体の業病”とは一体どういったことなのか。
 はい、先ずは“自然破壊”を挙げなければならないでしょうね、留まることのない経済的強欲で人間以外の生命を激減させ続ける行状ですよ。
 それはもう傍若無人ならぬ“傍若無神”な振る舞いと〔神仏〕には思えてならないのでしょうね、それで時々懲らしめに生じさせるのが〔菌やウイルス〕の爆発的広がりなのかも知れませんよ。
 はい、ペストや天然痘、コロナ騒ぎがその典型ではないかと私は捉えているのでした。

2,人類の敵とは

 生命存在の頂点である人類に対抗できるのが生命体の最小単位である〔ウイルス〕だったとは、そこに興味深いモノが潜んでおりましょう。
 生命体の最大者と最小者が繰り広げる戦こそ、この世で起こる争いの最たるモノとの皮肉が思い知らされて参りましょう。
 絶滅させられ続ける他生物たちの怨恨を纏め上げて襲来するのが世界規模の流行り病なのだろうと推察してみれば得心できては参りましょう、きっとです。

『Ⅳ、ならば一体どうあるべきか』 

1,期待される社会像

 さて、それならば私たち人類は一体どう在るべきなのか。
 自然破壊云々は別として先天性患者への徹底的な理解と支援でしょうね、お世話を家族だけに任せず社会全体で支えるべきであること相違ないのですよ。
 街へ野原へ更には登山の体験をも視野に入れて差し上げたいものですね、生きている喜びを味わって頂くのですよ。
 ナ~ニ、もう既に医療費は行政で賄っているのですからね、その延長に過ぎませんのです。
 加えて性同一性障害者も同じく人類種が抱える瑕瑾の体現者なのだから、つまりはマイノリティの全てが意気揚々と暮らせる社会を目指せば良いだけのことなのではありませんか。
 すると先天性患者は絶対に減って参りましょう、人心の良化が遺伝子改善へと直接的に繋がるのは間違いないからですね。

2,希望はある

 他国は兎も角も日本だけなら意外と容易に進むのではないではありませんか。
 例えば、かつて「外人との言い方は止めよう」との声が上がったら直ぐにも「外国人」が定着しましたし、「裏日本、トルコ風呂」も今は死語に成りましたね。
 「弱者救済」も叫ばれるようになった昨今、「ならば次は弱者優先、マイノリティの闊歩できる社会を」と叫ばれる時代も来るでしょうね。
 残る問題は実現される時期だけのこと、と言い添えてペンを置かさせて頂きます。

『おわりに』

 先天性患者の来世には楽園が約束されているのだろうと私は推察しておりますよ。
 この世での辛苦分ほど生まれ変わったなら安楽な生活が約束されているのだろうと強く思えて、それは確信に近いほどなのでした。
 なぜなら背負わされた人類社会の汚濁という重い荷物を下ろす時は必ず有るはずなので、それが来世なのだろうとの設定です。
 例えば盲人のスルドイ感性が活かされぬ訳はないとの観点に立ってみれば見えぬがゆえに磨かれた〔魂〕が人類進歩への貢献へと繋がるはずなのではありませんか。
 更に言うならマイノリティの誰もが否応なく為された一般人を遥かに凌駕する心神の研磨・鍛錬こそ次の世で活かされて来るのは間違いないからですよ。
 つまりは、そのご褒美が用意されているという訳ですね、もちろん天なる〔神仏〕によってです。
 なお、ここでの〔神仏〕とは大いなる宇宙の存在原理・運行真理であること言い添えてペンを置きましょう、有難うございました。

#創作大賞2024 #エッセイ部門

ご支援頂ければこの上ない喜びです。 もっとモット良いクリエイターになるための活動費として使わさせて頂きますね~^^!