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居酒屋で8年働いたら超人になってた

私はNSC東京24期、芸歴3年目
東京シャンデリアのハラちゃんである。

自分は8年間渋谷のおんなじ居酒屋で働いている。
「8」という長さには自分でもひいている。

大学4年間+NSC1年間+デビューしてから3年。
ここまで来ると代行にもなるし、
大体のトラブルは解決することが出来る。

今の僕は「ホールの魔術師」状態だ。
もちろん、お笑いで売れることが1番の目標。

なので今回は、8年で会得したこの魔術を
どう芸人の仕事に生かすのか?という話をしたい。

僕に備わった特殊能力を2つ紹介しよう。

能力その① 『地獄耳 -Hell ears-』

玄関のドアの隙間から入る風の音の変化で
これからお客さんが入ってくるかを判別できる。
音が一瞬無音になると、人が入ってくるのだ。

また年末年始などで、店内がどれだけうるさくても、お客様が押す呼びベルの音を、キャッチする事ができる。脳に直接響く感じ。

そして極め付けは、落ちたお箸の音を聞く力。その音が鳴ったコンマ何秒後には、新しい箸を持った僕が目の前に立っている。

箸を持って来た僕を見るお客様の目はまるで、
世界を破滅から守った救世主を見るようである。

-この力はお笑いでこんな時に生かせる-

この地獄耳を使えば、本番中に仲間がスベった静けさをいち早く察知し、楽屋から即座に舞台上に助けに行き爆笑をさらう事で、その場に平和をもたらす事ができるのだ。

能力その② 神の指使い -God finger-

僕は両手でジョッキを12個持つ事が出来る。
これ以上はダメ。なぜなら居酒屋ホールの
基本は「自分の限界を超えないこと」だからだ。

10本しかない指で、9.5kgもするジョッキを
持ち上げる。どの指にどれだけを力を入れると
こぼれないか。計算しながら運ぶのだ。

これは神の領域である。

1番大切なのは卓に料理やお酒を置く瞬間。
大きな音を立てては、お客様は不快になる。
指の力を徐々に抜き、まるで生まれたての
赤ん坊の柔い素肌に優しく触れるかのように、
テーブルに品物を接地させるのだ。

-この力はお笑いでこんな時に生かせる-

神の指を使えば、漫才の初めに行うマイクの上げ下げを、1番気持ちの良い高さに調節できる力が身につくのだ。本人がどれだけ緊張していようが、
神を司るこの指が勝手に動いてくれるというわけ。

さ、いかがでしたか?

僕は居酒屋で働く、頑張る全芸人の皆さんに
共感をして欲しくてこのnoteを書きました。

他にも「販促の寒さに耐える力」
「クレームを処理する力」など、
色んな能力者がいるので、またご紹介します。

最後まで呼んでくれて
ありがとうございました!!!

居酒屋に関するお仕事(?)あったら下さい!!!

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