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わからぬがよろしい


現代人は物事を理解しわかろうとし過ぎる。人生や人の心、果ては、あの世から宇宙そして未来にまで及んでいる。
執行草舟著/『生くる』わからぬがよろしい

現代人は物事を理解しわかろうとし過ぎる。人生や人の心、果ては、あの世から宇宙そして未来にまで及んでいる。

思い返すと、事がうまく進むときも涙するときも体当たりによってのみ道は開けていった。しかし我が身に訪れる運命に体当たりすることを拒むとき、これから起こることをわかろうとしたとき、積み上げてきたものは瓦解し、生煮えで消化不良となっていった。
このことを『生くる』を読んで振り返っていた。

さて2023年がはじまった。どのような年にしようか、例年であれば計画を考えるところではあるが、今年は思い切ってそれを捨ててみようと思う。

わからぬがよろしいである。

訪れる運命に体当たりする一日一日の連続でありたい。これは考えることを放棄するのではない。わかろうとすることをやめるのだ。いままで当たり前にそうして来たことを一度、やめてみる。まなざしを変えるのである。

自己の人生を生ききるとは運命に体当たりすることなのだ。運命が我が人生をどこへ連れて行くのか全くわからない。わからないからこそ面白かったと思える年にしたい。


あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします