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ながら練習のススメ

こんにちは、ギタリスト・アレンジャーの原田です。
今回は「ながら練習のススメ」というテーマでお話しします

改めてこんにちは、ギタリストの原田です。
今回の動画では僕が色んな人に勧めている「ながら練習」についてお話ししたいと思います。
皆さんの殆どが「練習ってのは集中してやるべき」と考えている人が多いとは思うんですが、ちゃんとやり方を考えてやればながら練習って滅茶苦茶有益な練習なんですよね。
今日はそんなながら練習のメリットとやり方を是非皆さんに知って貰えたら嬉しいなと思いますので、是非最後まで宜しくお願いします。

1:ながら練習とは

まず、そもそも「ながら練習」とはなんぞやって所からですね。
まぁ言葉の響きでなんとなく分かるかなと思うんですが、読んで字のごとく、なにかをしながら練習をすると言う事です。
今皆さんがしている様にYouTubeを観ながら練習をしたり、TVを観ながら練習をしたり、まぁそういう事ですよね。
ここではそう言ったパラレルタスク状態での練習というのをながら練習であるとすることにしましょう。

2:何故お勧めされないのか

そんなながら練習なんですが、多くの音楽教育者やYouTube上で教則動画を上げている方々は「ながら練習は絶対にしちゃダメ」って言う人が多いと思うんです。
その理由は「今克服しようとしている課題をちゃんと意識しながら練習はすべきで、なにかをやりながらだとそれがおろそかになって効率が悪い」というのが理由だと思うんですが、確かにその意見にも一理あると思います。
ただ僕の考え方はちょっと違うんです。

3:エレキギターの特性

ここでちょっとこのエレキギターって楽器について考えてみて欲しいんですけど、実はエレキギターって独奏楽器ではなくて、合奏楽器なんですよね。
もちろん例外的に押尾コータローやichikaの様にソロギターでやっている人も居るんですが、基本的にはエレキギターってのは複数人の中で演奏する楽器であると言えると思います。
こう言う考え方って他の動画でも改めて説明しようと思うのですが、とにかく自分が演奏している楽器の特性をちゃんと考えて練習するのって上達の早道だと思います。


4:ながら練習の仕方

んで、実際にじゃあどうやって練習するのか?って言う事なんですけども、ながら練習を刷る時にたった1個だけ、1個だけしばりを付けてあげる事でながら練習がめちゃくちゃ効果的な練習になるんです。
その縛りというのは「メトロノームを鳴らす」という事です。
たったこれだけの事でながら練習がちゃんと意味のあるものになります。
もちろんアレですよ、鳴らすだけじゃ意味ないですよ?
メトロノームを鳴らして、そのメトロノームからズレない様に演奏するって言う事です。

5:ながら練習の効果

先ほども言ったとおり、ギターって合奏楽器なんですよね。
って事は、基本的に演奏する場面って誰かと一緒に演奏する事が多いわけです。
一番分かり易いのはバンドの中で弾いたりとかね。

んで、合奏するって事は例えばドラムだったり歌だったりとかに合わせて演奏する事になるんですけども、それって脳内をのぞいてみると「演奏」と「他の音を聴いて調整する」って事とがパラレルで処理が行われているんですよね。
これって単純な演奏技術とはまた別の技術で、パッとやってすぐ出来る様事でも無いんですが、これを擬似的に家でも練習できるのがメトロノーム練習なんです。
だから皆さんメトロノームを使って練習しようねって口を酸っぱくして言うんですけども、ながら練習ってのは、このメトロノーム練習をさらに一歩前に進めた練習になります

と言うのも、ちょっと実際にやってみて貰ったら分かると思うんですけども、動画を観ながら演奏しながらメトロノームに合わせるのって意外と難しいんです。
動画の内容、音声を聞きながら、その音の中からメトロノームの音を探して、さらにそれに合わせて、ちゃんと演奏する。
こうやって言葉にするだけでも結構忙しいですよね。

でも考えて欲しいんですが、例えばライブをやる時って、自分の楽器を弾きながらメンバーの音を聴いて状況を判断しつつ、ドラムに合わせて演奏してるわけです。
なんだったらその中でお客さんを観て色々仕掛けたりとかしたりね。
冷静に考えてめちゃくちゃパラレルタスクなんですよね、合奏って。

例えばなんですけどバンドで合わせた時に鬼程走ったりする人って居ません??
そう言う人の頭の中をのぞいてみると、多分脳内の9割くらい自分が何を弾くかって事に集中してて、他の人が何をやってるだとか、ドラムのビートがどんなんだとか全然意識できてないんですよ。
自分の演奏に対して距離が近すぎるというか。

そこで、このながら練習が役立つわけです。
ながら練習をしていると、動画も観たいけど楽器も演奏しなきゃいけない、そしてメトロノームにずれちゃいけないと言う事で、上手くやるには脳のリソース配分を上手くやらないといけない訳です。
動画に集中しすぎたら演奏がおろそかになったりメトロノームからずれたり、逆に演奏に集中しすぎたら動画の内容が頭に入ってこなかったり。
やってみると分かりますが、意外と難しいですよ。

6:一番の効能

そしてこのながら練習、なによりお勧めしたい理由が楽器に触れる機会を増やせるって事なんですよね。
楽器をやってる皆さんには誰しも一度は経験があると思うんですが、練習しよって思っても「めんどくせーなー」と思って手が進まない事ってないですか?
そんな時って、気付いたら布団の中に居たりして結果的に楽器に触れる事すらしない事もあったりすると思うんです。
でも、ながら練習が出来る様になると、今皆さんがしている様に動画を観ながら練習を始める事が出来るので楽器に触れる機会が必然的に増えていくし、気付いたら動画そっちのけで練習の方に夢中になってるって事もあると思います。
それはそれで全然OKです、むしろ良き流れだと思います。
これに関してはながら練習否定派の人も賛同してくれると思うんですけども、全く楽器に触らないよりは動画を観ながらでもとりあえず楽器を抱えてみるって方が何倍も良いと思うんですよね。

後はこれは個人的な思いでもあるんですけど、せっかく楽器を演奏する機会を得られたのなら少しでも楽しんで欲しいなって思うんですよね。
ただただ楽器と向き合って修練を重ねていくってのもとても良い事なんですけども、でもそれだけが音楽ではないんですよ。
音楽なんでね、やっぱり楽しんで欲しいなって凄く思います。

後、こうやってながら練習を続けていくと、動画を観るって言う楽しい事と練習とが頭の中で結びついて、段々練習自体が楽しくなっていくみたいな、いわば脳の調教みたいな感じになるんですよね。
僕は楽器上達に一番大事な事はなによりまず楽器に触れる頻度だと思っている人間なので、少しでもその事をポジティブに持って行けるのなら、ながら練習も良いんじゃないかなって思いますね。

そうして楽器に触れていく中でどんどん出来る事が増えていって、それで更に音楽が楽しくなってって言う素晴らしい循環が生まれるので、本当にながら練習って滅茶苦茶お勧めです。

7:挨拶

と言う訳で、今回はながら練習のススメというテーマで色々話してきました。
今回話した様な考え方や視点のズラし方ってのは音楽にかかわらずとても大事な事だと思うので、もしあなたが今音楽をやっていなかったとしても何かのヒントになったら嬉しいなと思います。
今後もこう言ったちょっと役立つ話とかの動画を上げていく予定なので、是非チャンネル登録をお願いします。
もし「この動画役立ったよ−」とか「面白かった!」と思って頂けた方は、グッドボタンやチャンネル登録をポチッとして貰えるとめっちゃモチベーション上がるので、是非宜しくお願いします。
また「こんな事を取り上げて欲しい」とか「これが良く分からない」とかをコメントに残して貰えたら、今後の動画作成の参考にさせてもらいますんで、お気軽にコメント宜しくお願いします。
それではまた、別の動画でお会いしましょう。
ここまでご覧頂き本当にありがとうございました。
ではでは!

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