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コンテンツとしての批評 批評誌クライテリア3、クライテリア4の感想

『これは演劇ではない』  2019年に東京のこまばアゴラ劇場で若手の演劇人たちが中心となって開かれたフェスティバルの名称であり、このクライテリア3の特集名でもある。  演劇では批判として「これは演劇ではない!」と言われることがしばしばある。反発したくなるような言葉だが、演劇祭『これは演劇ではない』のステートメントでは‘‘その言葉を観客から引き出すような表現が、これからの世界を作り替えていく新しさの最低条件‘‘と書かれている。  本誌では演劇祭に参加する劇団の中心人物や主宰

    • アイドル演劇から見えるもの

       アイドルが出演する舞台は最近、珍しくない。ジャニーズは2012年から独自の舞台を毎年おこなっているし、乃木坂46のコンセプトに、舞台演劇を打ちだしていることは、プロデューサーである秋元康みずからが公言している。  ハロプロ、AKB、TPD、ももクロ、エビ中、挙げるとキリがないほどに、今やアイドルが演劇に出ることへの違和感はずいぶんと薄まっている。その違和感のなさは、ひとえに演劇への出演回数の多さだけを意味するものではない。俳優/女優という職業とアイドルの関係に、その正体が

    コンテンツとしての批評 批評誌クライテリア3、クライテリア4の感想