はらだ
日々感じた「何か」
ふと、頭の中で「何か」を掴みそうになることがある。 テレビのニュース、窓の景色、ネットの記事・・・ 何気ない日常を捉えた時、内側から「何か」が染み出してくる。 まるで子どもが両の腕をブルドーザーにして砂の山を作るように、「何か」をザザザと辿り寄せて出来る形。 こうして作られた「何か」は、まるで本を読み通した後の充実した気持ちをもたらしてくれる。 しかし、いつの間にか「何か」は崩れてしまい、そこに山があったことすら思い出せなくなる。 こんなことを幾度となく繰り返
散歩中、ふと空を見上げると、真上は青かった。 時刻は夜の7時頃。とうに陽が沈んでいるのに空は鮮明に青かった。 感心しながら見渡すと、遠くの方は真っ赤だった。 青と赤。波長が対極に位置する2色が、線形グラデーションとなって空に広がっている。 境界「線」は無いものの、その付近は確かに感じられる。 境界付近をじっと眺めていると、だんだん緑が浮かび上がってくる。 この緑は最初、存在していなかったはずだ。 スマホのカメラで撮影。 画面を見ると、そこに緑はない。