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赤ちゃんのきみに会いたい

息子が赤ちゃんだった時、もちろんめちゃくちゃ可愛かったのだけど、同じ頃に生まれた友達の娘に会った時「えっ!?ふわふわすぎん!!?」と驚いた。

息子は体にハリがあり、肌が弱めでどこかカサカサしていて、骨格がしっかりしていて手足はほっそりして、ほっぺがぷにぷに、匂いはミルクと涎の混じった柔らかい匂いだった。
友達の娘はほっぺがほわほわで、すべすべで、柔らかくて、ミルクとフローラルが混ざったような甘くいい匂いがした。
男の子と女の子の違いなのか、別の家で別の遺伝子という違いなのかわからなかった。

その4年後、娘が生まれた。
娘はほっぺがぷわんぷわんでミルクと柔軟剤のような柔らかい匂いがして、手足はちぎりパンの時はなかったがすべすべのぽよぽよだった。
あの時の友達の娘とは違うけど、息子とも確かに違う触り心地。
赤ちゃんはそれぞれみんな可愛いけれど、男女差はきっとあるんだろうなと思った。

昨日、夫と夜話していた時、夫がぽつりと「娘が生まれるのは嬉しいし楽しみ。だけどまた男の子を育ててみたいなという気もする」とこぼした。
私もその感覚はとてもよくわかった。

娘が生まれたのは2年前。息子が生まれたのは5年半前。
娘はだいぶお姉さんになってはきたものの、まだまだ私たち家族にとっては赤ちゃんの頃の記憶が新しい。
お腹の子が男の子だったら、5年半ぶりに赤ちゃんの頃の息子に会えるような気がした。

私たちに子どもがくるのは、きっと最後になると思う。生活の余裕的にも、金銭的にもそのつもりだ。

赤ちゃん期はすぐに終わってしまう。
もちろん、赤ちゃんの息子にも娘にも、二度と会うことはないし、もうすぐきてくれるはずの次女も、きっと息子とも娘とも違うと思う。
だけど、かわいくて愛しい赤ちゃんの次女も覚えておきたい。
また赤ちゃんのきみに会いたくなった時に、写真や動画を見て触り心地や匂いがここにあるぐらい鮮明に思い出せるように。

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