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記事一覧

(本の裏側④)アップルパイからワジャピまで『アメリカ菓子図鑑』

昨年秋に上梓した『アメリカ菓子図鑑』(誠文堂新光社)。シリーズ化している世界の『菓子図鑑』のアメリカ版をつくれないかとの依頼を受けて執筆した本です。執筆や菓子製作、撮影に加えて予算のやりくりにも苦心しましたが、なんとか書き上げ、おかげさまで重版し安堵しているところです。 菓子とともに、菓子を通して見えてくるアメリカの地域性や歴史もお楽しみいただけるよう選んだ6地域50州の菓子115品を載せています。今回はそんな『アメリカ菓子図鑑』の裏側をご紹介します。まだご覧いただいていな

(本の裏側③)キッチンシンク以外はなんでも混ぜ込む!?クッキー

2024年3月号『きょうの料理』の【おやつの時間】でアメリカの焼き菓子3品をご紹介しました。今回は自分の本ではなく掲載誌の話を書こうと思います。 特別なテキスト『きょうの料理』母が購読していたNHKテキスト『きょうの料理』は物心ついたときからいつも本棚にある一番身近な月刊誌でした。 かつて「きょうの料理」には【男の料理】コーナーがあり、そこで司会をされていたのが作家の東理夫先生です。東先生はテキスト誌面で【東理夫のあの人に逢いたい】という連載も執筆されていて、中でも印象的

(本の裏側②)グラノーラは朝食かおやつか

2011年に『コブラーとクランブル』を上梓して以来、ほぼ一年に一冊のペースで本を出してきました。訳書と共著もあわせて11冊。計算が合わないのは、インドネシアで暮らしていた期間があるためです。 『自家製グラノーラと朝の焼き菓子』ができるまで2冊目の本『自家製グラノーラと朝の焼き菓子』(PARCO出版)執筆のきっかけは、遡ること『コブラーとクランブル』の打ち合わせの頃。雑談で私が口にした「今日はグラノーラを焼いていた」という一言でした。 「では次はグラノーラで書いてみませんか

(自己紹介)菓子文化研究家/アメリカ菓子

はじめまして。 原亜樹子と申します。 菓子文化研究家の肩書きで、主にアメリカの食、中でも菓子を中心に本を書くなどしています。(と同時に2006年から和菓子店の取材も重ねてきました。さんたつby散歩の達人【街の愛され和菓子店】ほか) noteでは、書籍や雑誌ではご紹介する機会のないユニークなアメリカの食や、特別な材料や道具を使わなくても手軽にできるレシピをお届けしたいと思っています。 下記は最新刊『アメリカ菓子とミステリ』(原書房)と『アメリカ菓子図鑑』(誠文堂新光社)です

(本の裏側①)あれから12年-「コブラー」を伝えるチャンスがもう一度やってきた

昨年末に『コブラーとクランブル』(PARCO出版)の電子書籍が出ました。紙版が出版されたのは2011年なので、12年目にして電子書籍化されたわけです。 書籍『コブラーとクランブル』のこと『コブラーとクランブル』は私の最初の著書で、菓子文化研究家の肩書きで仕事を始めてから5年目に発売されました。まず、アメリカにはパイより簡単なコブラーという家庭的なデザートがあること。そしてそれは特別な材料や道具は不要であること。毎日でも食べたくなる飽きのこない滋味深い味であること。が伝わるよ

特許庁から菓子文化研究家への転職

2本目のレシピ記事の準備をしていたところ、投稿企画に「転職体験記」を発見。noteをはじめたばかりの自分を知っていただく機会になればと思い、先にこちらを書くことにしました。 新卒で特許庁に入り6年目に退職。菓子文化研究家の肩書きで仕事をはじめてから15年以上経ちます。この記事がどなたかの転職のご参考になったり、私が発信するアメリカの食にご興味をお持ちいただくきっかけになったりしたら嬉しいです。 国家公務員になるまでアメリカンカルチャーに影響された団塊世代の親の元、まんまと

プロフィール|原亜樹子

プロフィール、仕事のご依頼コンタクトフォーム、出版した書籍を下記にまとめました。 ◇プロフィール菓子文化研究家。米国高校へ留学・卒業後、大学では食をテーマに文化人類学を学ぶ。アメリカ各地をはじめ国内外での食の旅や取材を重ね、著書を上梓(『アメリカ菓子図鑑』『アメリカンクッキー』(誠文堂新光社)、『アメリカ郷土菓子』(PARCO出版)ほか多数)。 単行本や雑誌、webでの仕事のほか、企業や各種メディアへの情報提供、レシピ提供、メニュー開発も行う。 アメリカのほか、インドネ