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高機能な電気ケトルが気付かせてくれたこと

電気ケトルを買い替えました。

といっても、数千円です。

前に使っていた電気ケトルは、義理の母親から譲り受けたノーブランドのもので、さらに、一番安かったからという理由で、真っ赤な色のものでした。
価格は3000円もしなかったとのこと。

ツルツルとした質感の真っ赤なポットは、私の部屋では悪目立ちして、まったく馴染まず。
それでももったいないお化けがギリ取り憑いている世代の私は、それを使い続けました。

しかし、ついに蓋がペコペコしはじめ、お湯を注ぐと垂れる垂れる。
冬を迎え温かいものを飲む機会も増えるので買い替えを決意。
わざわざ、下調べするほどでもないか、ポットだし。
と何も考えず家電量販店へ。

しかし思った以上の品揃えで、なになに激戦じゃん、と冷やかし半分でウホウホと楽しみながら選びました。
バルミューダ、ティファール、老舗の象印やタイガーなど…
温度が細かく設定できるものや、おしゃれなものなどたくさんあった。

迷った末、タイガーの電気ケトル(PCM-A1)を購入。
価格は4000円程でした。

決め手は…

沸くのが早い!カップ一杯60秒。

蒸気レス!そう、なぜか蒸気が出ない。

そしてまぁ垂れない垂れない!
家での初注ぎ中、「おぉ」と声が漏れたほど。

さらに万が一倒れてもお湯がほとんどこぼれない。
さらにさらに空焚き防止機能もついてます。

ウッカリさん、お子さん、ペットのいるご家庭には安心です。

そしてなによりの決め手は、洗練されたマットなダークカラーでした。
他の電気ケトルたちも、マットブラックやニュアンスカラーなど、デザインはもちろん色合いもとてもお洒落でした。

そして思うのです。

なんで私は、あんなツルツルの真っ赤なポットを使い続けいたんだろうと。

ただ一番安かったからという理由で買ってしまう義母もなんだが、使わないからと言われて家に迎い入れ、ブツクサ言いながら数年使い続けた私もどうなのだろうと。

デザインは好きだけど着心地がイマイチな服やサイズ感がイマイチな服を、もったいないという理由だけで着続けていたけれど、
それは自分の身体の反応を無視していることになるし、自分を大切にしていないことだなと思い立ち断捨離をしました。

服はできたのに。

また、同じことをしてしまったなぁ。

どうして、もっと早く、あの赤いポットを手放さなかったんだろう。
壊れかけるまで、使ってしまったんだろう。

着るものだけじゃなくて、気に入ったもの囲まれて生活したいはずなのになぁ。

なんだか、当たり前のことすぎて、書くのが恥ずかしくなるけれど、

気に入らないものは、早く手放せ

これに尽きる。

もったいないもったいない、効率効率、コスパコスパ、プチプラプチプラ、と言われて育ち
(しまいにはタイパタイパだと。もうやめてくれ)
未だデフレマインドは抜けません。

まだ使えるし、壊れてないし、
これら屈強な言葉が私の決断を大いに揺るがすのです。

自分が気持ちよく生きることが、なにより大切なはずなのにな。
お金の問題のようでもあり、そうでもないような。

日々お茶は淹れるたび、インスタント味噌汁にお湯を注ぐたび、「おぉ〜いいね〜やっぱり」と心はご満悦ながら、なーんでもっと早く買い替えなかったかなーと思ってしまう。


とりあえず、いいのが買えたからいっか。


ハラさん

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