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5,000円のEDHデッキで遊んでみた人の日記
1.統率者イベントへの参加
前回の記事にて、カードショップセラが販売するEDHデッキくじを購入し、まがいなりにもEDHデビューの準備が整った。
デッキを準備したら、あとは遊ぶだけ!ただ、統率者は基本的に4人で遊ぶフォーマットであり、デジタル専である私には一緒に遊んでくれるプレイヤーがそもそもいない。
そんな私ではあるが、実は遊べる算段はついていた。
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私の住む沖縄で毎月統率者のイベントが開催されていることを知っていたからだ。案内文にも書いてあるとおり「初心者さん大歓迎!」とありがたいお話もあるので、こちらのイベントに参加することで、テネブのデビュー戦を果たすこととした。
直前の私用に時間がかかり、15分ほど遅れて会場に到着。会場では既に3卓ほど成立している様子であり、和気あいあいと統率者を楽しむ方々の様子があった。
会場に入った際に主催の松田さんが声をかけてくれた。あらかじめ初心者であることを伝えていたことからか、松田さんも気にかけていただき、「初心者ですので~」という紹介のもと卓の成立を待つ方々のところへと案内していただいた。
私自身も「初心者です、すみません~」というテンションで席に着いたが、一緒に参加してくれる方も「それであれば」といくつかある自身のデッキから最適なものを選んでくれた様子で、和やかな雰囲気でゲームの準備が始まる。主催の松田さんを始め、同卓の方々も私に対してルールの補足等を行っていただき、ゲームに入りやすい環境を整えてくれた。
不慣れながら、テネブのデビュー戦が始まった。
2.5,000円デッキのデビュー戦
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卓のジェネラルは上記画像のとおり。《トム・ボンバディル》は英雄譚を中心としたデッキであり、《怒り狂う島嶼、キャリクス》はデッキ製作者曰く「海産物」をコンセプトとしたデッキ。《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》は後述するゲーム展開により全貌が見えないところはあったが、カウンターが乗るクリーチャーを多数採用し、ジェネラルの能力であるデッキトップからのスペルキャストを中心としたデッキに見えた。
ゲーム序盤は《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》のプレイヤーが順調にマナファクトによりマナを伸ばし、《トム・ボンバディル》のプレイヤーも《湯浴み歌》等で手札を整えていく。
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《怒り狂う島嶼、キャリクス》のプレイヤーは《穿孔の刃》を出したりと独自の動き。
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当の私は《極楽の羽ばたき飛行機械》や《彼方見》でマナをしっかりと伸ばしていく。
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先にマナを伸ばしてきた《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》のプレイヤーが統率者をプレイする他、《水深の魔導士》や《ギタクシア派の猛禽》がプレイされる等、統率者とシナジーする生物が出そろい始める。
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《トム・ボンバディル》のプレイヤーも統率者をプレイし始め、エンチャントのコピーを生み出す《オンドゥの精霊の踊り手》や英雄譚を先読みできる《バーバラ・ライト》も場に出てくる。
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《怒り狂う島嶼、キャリクス》のプレイヤーは《タカアシオオヤドカリ》を唱え、先の装備品を付けていく。
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私は布告除去スペルで全体のクリーチャーを1体ずつ生け贄に捧げ妨害したり、《先頭に立つもの、アナフェンザ》を場に出して殴れる相手にゲシゲシ殴っていく。
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ゲーム終盤、卓の主導権を握り始めたのは《トム・ボンバディル》のプレイヤー。序盤に《湯浴み歌》で捨ててきた英雄譚が《補充》によってまとめて場に出てくる。そして墓地から掘り起こされた英雄譚の1つに高マナコストの《キオーラ、海神を打ち倒す》があった。
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先に場に出ていた2体のクリーチャーとのシナジーも凄まじく、8/8呪禁のクラーケンクリーチャーが2体も場に出てきた。私も統率者である《収穫するもの、テネブ》が《速足のブーツ》を付けて暴れだそうというところであったが、全体タップを受ける等して動きが抑制されていく。主導権が彼に大きく傾く中、統率者の《トム・ボンバディル》の効果がこのゲームで初めて誘発。
「それじゃあ山札からめくっていきますね~」
…
ドン!
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「…じゃあ皆さんの土地破壊しまーす!!」
万事休す。その様子を横で見ていた主催の松田さんから「もう勝ちでいいね?これ」というご提案があり、参加者全員同意し、gg。
初の統率者戦だったが、各人のデッキの個性というかエンタメ要素というか、それが感じられとても楽しいデビュー戦となった。
3.5,000円デッキ2戦目
主催の松田さんが、先のプレイヤーをそれぞれ別卓に案内しながら、「この方も初心者なんで~」ということで、この方と私と、先ほど《怒り狂う島嶼、キャリクス》を使用されていたプレイヤーの方3人で行うことに。今度は《怒り狂う島嶼、キャリクス》ではなく《刈り取りの王》を統率者としたデッキで参戦。新たに来た方は《スリヴァーの墳母》を統率者としていた。
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私以外は5色ジェネラル。スリヴァーデッキとカカシデッキに相対することになるのだろうか。
序盤は《スリヴァーの墳母》の方がトライオームをタップインさせる他、マナファクトも並べ出す順調な滑り出し。《刈り取りの王》の方は5色にも関わらず森を並べ続けながら、《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー》もセット。
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《刈り取りの王》のプレイヤーは様々な緑のスペルから苗木トークンを生み出していく。そう、カカシデッキではなく、苗木をコンセンプトとした統率者デッキだったのだ。
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しかし、白マナがなかなか出ず、《都市の樹、ヴィトウ=ガジー》からトークンが出ずにいた。彼は初心者統率者2名の我々と相対するにあたり、かなりレベルの抑えたデッキ(語弊を恐れず言えばファンデッキ)を選んでくれているようだった。
私はマナファクトを並べる順調な滑り出し。そこから《燃える拳》や《ミラーリの目覚め》といったエンチャントもセットし始める。
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すると《スリヴァーの墳母》のプレイヤーから繰り出されたスリヴァーは《調和スリヴァー》。後続のスリヴァーも続き、無情にも私のエンチャントやファクトが破壊されていく。
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しかし、この《調和スリヴァー》は誘発能力が強制であり、自身以外のすべての置物を破壊し終えた後には、自らの置物を破壊し始めるといった扱いの難しそうな代物であった。
置物が破壊されていくのを横目に、私はじゃない方のドロモカこと《永遠のドロモカ》をプレイ。空はガラ空きの状況で殴りやすい状態にある。
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途中プレイし自らも墓地に落ちていった布告除去内蔵の《悪魔の信奉者》を《霊体の先達》をプレイリアニメイト。後に出てきたテネブも空から殴り始め、自壊する《霊体の先達》をリアニして、またリアニ…という動きを繰り返してく。
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《スリヴァーの墳母》も場に出てきている状態であったが、この《霊体の先達》がもつプロテクション(黒)が上手い具合に壁となってくれたこともあり、盤面がジリジリと私に有利になりそうな局面から、《スリヴァーの墳母》プレイヤーから繰り出されたのは《壊死スリヴァー》。
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マナクリと化すスリヴァーが既に並んでいたこともあり、私のデネブがここで一度退場。横に並んでいた《永遠のドロモカ》も退場していく。盤面がスッキリした状態になるが、ここで私が引き込んだのは《死の頂点、ネスロイ》。
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場に出ていたクリーチャーを変容させることで《霊体の先達》を初めとした多くのクリーチャーを墓地から再展開。しかし、地上はガッチリと固められていた。それを成したのが《巣主スリヴァー》。
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とは言え、空は依然としてガラ空きであり、テネブやドロモカは殴れる状態。こうしてデネブやドロモカを並べ空から殴り始めようとしたところ、《スリヴァーの墳母》プレイヤーから全体除去が飛んできて場がリセット…いや、スリヴァーらは破壊不能により場に残るという盤面をひっくり返していく全体除去となった。
ちなみに…ではあるが、《刈り取りの王》もとい苗木デッキは全体除去に巻き込みをくらったり、相手の《スリヴァーの墳母》が私の《霊体の先達》に立たれ殴れないからという理由で殴られたり、私も今《永遠のドロモカ》で殴れるから等の理由で被弾し続け、ライフを削りきられ退場していた。
私もここまでで万事休すか。まぁ、よくやったよ。ドローしよ。
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トップした《奇妙な根本原理》を唱える。カウンターは無く通り、先程まで場に出ていたクリーチャーはもちろん、序盤に破壊された《ミラーリの目覚め》を初めとする置物まで場に復帰。終盤にして急にマナが2倍となり、12マナまで必要になっていたテネブも容易に繰り出せ、手札に残っていた速攻を付与する装備品《闊歩するものの装具》を唱え、すぐ装備し、《スリヴァーの墳母》プレイヤーに攻撃。絆魂をもたらすスリヴァーにより彼のライフはかなりあったものの、既に私のテネブから6点×2回を受けており、《燃える拳》の二段攻撃もあったことで、21点超の統率者ダメージを受けたことで、まさしく一発逆転による私の勝利となった。
この第2戦を終えたあたりで時刻は16時。会場から自宅が少し離れていたことと、夕方には帰ると家族に伝えていたことから、私はここで退散することとした。
4.統率者をやってみての感想
シンプルに面白い!と感じた。
スタンからヴィンテージまで構築をプレイしてきたものからすれば、どのフォーマットでも見慣れたアーキタイプのデッキから見慣れた動きをされ、やり慣れた対応をしていくという新鮮さのない対戦を繰り返していくが、統率者はプレイヤーの愛情(というより癖…?)が込められた唯一無二のデッキが組み上げられていく。自分が上手くいった時が面白いのはもちろん、相手が上手くいった時も新鮮な動きに感心するばかりで楽しくプレイすることができる。
たかが2戦しただけだが、ガチカジュ論争が頻繁に引き起こされるのもよくわかる気がした。知らないカードが多く飛び交い、和気あいあいとしたコミニュケーションを繰り広げながら、一喜一憂するのが楽しく、これがカジュアル勢が求める統率者戦なのだろうと肌で感じることができた。違えるカードを100枚準備することは容易ではないが、その分だけ構築の幅が広がり、自分の色を出せるフォーマットなのだと感じた。
5.5,000円デッキの今後
今後も統率者をやる機会があれば、このテネブを当面使い続けたいと考えている。ただ、プレイ中も同卓の先輩方からそれとなく指摘された矛盾するカードを変えていけたらと思っている。具体的にはクリーチャーらを追放していくカードだ。
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アナフェンザは初戦で相手のクリーチャー全て追放してしまって、テネブが動きにくくなり、リーサも引いても使いたくないなという感じだった。アジャニの-2もいわゆる剣鋤であり追放のため、除去してすぐリアニという動きもできない。
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まぁ、これとそのまま入れ替えても良いのではあるが、リアニメイトする手持ちのクリーチャーの質も変えて良いような気はしている。
どこかでストレージを漁れる機会があるのであれば、順次デッキを更新していきたい。
次回、5,000円デッキ解体編に続く(?)。
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