見出し画像

カードショップセラのEDHデッキくじ(5,000円)を買ってみた人の日記

こんにちは。ゆるくMTGを楽しんでいる「はけ」というものです。
今回は標題のとおりカードショップセラの「EDHデッキくじ(5000円)」を購入したのでその感想とかなんとか。
うるせぇ!早く中身を教えろ!という方はどうぞ「3.デッキリスト」からご覧下さい。


1.購入のきっかけ

私はMOやアリーナを中心としてプレイするデジタル寄りのプレイヤーでいわゆる紙のデッキというものは持っていない。そんな私でも「本国アメリカでメジャーな遊び方はEDH」というのは耳にしており、もちろん興味はあった。
ただ、「異なるカードを100枚揃えてデッキを作る」というのは初心者にとってはあまりにもハードルの高く参入障壁のように思えた。カードを集めることは言わずもがな、そもそも「どういう役割のカードを何枚入れるのか」構築の知識が全く無い段階から始めるのは不可能と言っても過言では無い。筆者はかれこれスタンダード等の60枚構築のゲームやリミテッドの40枚構築のゲームは5年近く続けているが、それでもEDHのデッキを作れと言われても想像もつかない。何となくマナ加速系が多いということを聞いてはいるが、その配分もよくわからず…。
そんなわけで興味はあるけど、手は出せないという状態が続いていた。

ある日、何気なくXを眺めているとTLにカードショップセラがEDHデッキくじという商品を販売するというポストを拝見。

オーナーが何かとEDHに関するコラムを書いたりデッキをプレゼントしたりと拝見していたこともあり、きっと形になるデッキを作ってくれているという信頼をもってこのデッキくじの購入を決意。

2.ジェネラルとのご対面

購入後、最も気になっていたのはやはり「どんなジェネラル」なのかということ。文字どおり統率者の顔とも言える存在でジェネラルを中心としたデッキ構築が行われるはず。まるでモンスターボールから初めてのパートナーポケモンとご対面するようなワクワク感だ。
しかし、ここにきて急に不安を覚える。果たして自分の嗜好にあうジェネラルが来てくれるだろうか。性格的な問題なのか、ネガティブな思考は増加し続け、最終的に色しかあってないカードをとりあえず詰め合わせたものになってないだろうか。とまで不安を募らせる。いや、安かったし、くじなんだからそういうものと言われたら仕方がない。そこで物申したらXで見かける「オリパに物申すおじさん」になってしまう。
そこまで1人で色々考えてるうちに商品が到着。いよいよジェネラルとのご対面。

商品は手厚く梱包

やはりものを目の前にするとワクワク感が勝ってくる。おそらく裏側の一番上に来るオモテ面のカードがジェネラル…。いざ、尋常に!

ジェネラルは《収穫するものテネブ》!
うおおおお!!何かカッコイイし、効果も面白そう!!
今までの不安が払拭される魅力的なジェネラルだと感じた。

ちなみに商品に入ってたのはこちらのデッキの束のみ。「テネブがジェネラルです」なんて解説書も何も無い。が、さすがに一番上に来たテネブがジェネラルであろう。
そう、解説書も何も無いのだ。それでは、以後デッキリストを眺めながら、どういうデッキか考えてみる。

3.デッキリスト

4.デッキの考察

4-1 ジェネラル

オウガ脳の筆者には「デネブ」に空目した

《収穫するものテネブ》はジェネラルとしては重めの部類になるのだろう。攻撃が通った後に2Bを要求するという点でも後述する速攻付与から効果を出すにはそれなりのマナが必要になる。
しかし、このカードが気に入ったのは「いずれかの」プレイヤーに戦闘ダメージを与えられれば、「いずれかの」墓地にあるクリーチャーカードを場に出せるということ。つまり、プレイヤーAに攻撃を通して、自分を含め、プレイヤーA、B、Cの墓地から好きなクリーチャーを釣れるということ。
なるほど、EDHっぽい(いや、知らんけど)。プレイヤーの利害が目まぐるしく変わるEDHではどのプレイヤーに攻撃し、どのプレイヤーのクリーチャーを釣るのか、面白くなる場面がありそうだ(いや、ほんま知らんけど)。また、自分の墓地だけを参照すると墓地対策に弱くなりそうなところを、どの墓地からでも釣れることから墓地対策も潜り抜けていきそう。とは言え、リアニメイトするからには最低限こちらも強いクリーチャーを用意したいところ。それは残りの99枚に期待。

4-2 クリーチャー

全28枚。2マナ域にマナクリが4枚、置物に触れられるクリーチャーが2枚、アド(相手へのディスアド含む)を稼ぐクリーチャーが2枚の合計8枚。
3マナ域はEDHで輝く「各プレイヤー」という言葉を含み布告除去を要するクリーチャーが4枚、アドバンテージを稼ぐクリーチャーが5枚、単体でサイズも優秀なアブザンシンボルを要求するアナフェンザ1枚の合計10枚。
4マナ域からはサイズが優秀な3枚のクリーチャーとまたまたアドを稼ぐクリーチャーが2枚の合計5枚。5マナ以上からは釣り上げるカードが2枚、釣られて強いカードが3枚の合計5枚。
少し気になったのが、自身はそんなに重いクリーチャーを釣り上げる気が無いように思えること。また後述する他のスペルでも墓地を肥やすギミック自体はあまり無いため、リアニメイトを目指すコンボデッキというより、ランプして脅威をたたきつけるシンプルなデッキ構造に見える。

4-3 インスタント・ソーサリー

全18枚。お馴染みのダリチューこと暗黒の儀式が唯一の1マナ。2マナには各プレイヤーへの布告除去が1枚に超過で全除去にもなるピン除去が1枚の合計2枚。3マナからはピン除去や置物破壊を兼ねたスペルが一気に増えて4枚に追加の布告除去1枚、アドバンテージをとるスペルが3枚の合計8枚。4マナにはアドバンテージをとるスペル1枚と万能追放除去1枚、全除去1枚の合計3枚。5マナ以降は全除去やリアニメイト、大量のアドバンテージをとるカード等5枚が組み込まれている。

4-4 アーティファクト

全13枚。お馴染みのマナ加速系ファクトが11枚に速攻を付与する装備が2枚。装備はテネブ用に準備されているように思えるが、本人6マナ、装備コスト1マナ、効果に必要な3マナまで考慮すると合計10マナ。効果を無視すれば7マナで殴りにいけるが、果たして最大値の10マナは出るのだろうか…。

4-5 エンチャント

全3枚。マナ加速1枚に二段攻撃付与する1枚、アンセムとマナ加速を兼ねたものが1枚。二段攻撃はこれまたテネブの効果を2度誘発させるもの。ロマンでやっていけ。

4-6 プレインズウォーカー

全3枚。どれも5マナ以上だがアドをとるカードとしての性能が強い様子。

4-7 土地

全34枚。基本土地は各色6枚ずつの合計18枚。占術ランド、ミシュラランド、おかえりランド、破壊不能のファクトランドが3枚ずつの合計12枚。残る4枚は3色タップインランド1枚に統率者用土地2枚、クリーチャーを生成できる土地が1枚となっている。

5.想定されるデッキの動き

序盤はシコシコとマナを増やすクリーチャーやファクトを展開しながら、置物破壊ができるクリーチャーで厄介な置物を排除。3マナ域から布告除去が増加し相手の動きを阻害しながら、必要に応じてピン除去で狙い撃ち。場合によっては全除去も展開していく。
中盤あたりからは4マナ、5マナのクリーチャーが脅威として動き始めテネブもアップを開始。プレッシャーをかけながら最後は高マナの脅威的なソーサリー、プレインズウォーカーも絡めて有利な状況を作り出し、テネブを含めたフィニッシャーで相手を倒しに向かう。といったところだろうか。

6.おわりに

商品全体としての個人的満足度は高い。それはやはり冒頭に述べた構築をすることのハードルが高いという観点から、既に組み上げられているというのは本当にありがたい。正直なところ、晴れる屋のデッキ構築機能でアップロードできたがために、そのデッキを一括購入する機能を使ってみると…まぁ…という感じではあったが、組み上げてもらった手間等を考えると値段的にも悪くないと思える。
カードそのものを上位互換に替えていくというところでデッキの伸びしろはもちろん全然あるが、それ以前にカードの役割を考え、あまり機能しなさそうなカードから替えていく作業から着手するのが面白そうだ。そういう意味でも私のような初心者にも構築欲を喚起させるという点で良い塩梅なのかもしれない。
せっかくなので、まずはこのデッキのままで何回か対戦を重ねてみることとする。

…ん?なんだお前らは仲間になりたそうにこっちを見てきて…散れ散れ!!

ではでは、次回実践編でお会いしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?