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幸運はサンドとともに

バトンズの学校の補講と懇親会があり東京に来ている。今回は、友達に会うため娘も一緒に来た。

補講は午後2時から。1時にはホテルを出ないといけない。
正午になろうとしているのに、わたしはまだ化粧が終わっていなかった。
娘の化粧は時間がかかる。1時間以上も洗面所を占領されていた。

時間がない、お昼も少し食べていかないと。
焦ったわたしは、ホテルの向かいにあるドトールに向かった。
チーズインミラノサンドとアイスロイヤルミルクティーをテイクアウトして足早に戻った。

あ、マニキュア塗っていないじゃん。

毎日仕事でアルコール消毒を嫌というほど手につける。乾燥気味の手の甲は、年齢よりも老けてみえる。マニキュアをすれば少しはごまかせる。
乾かす時間を考えれば、先に塗ってしまったほうがいい。急いでひと塗りした。

完全に乾いたのか定かではない爪を気にしながら、反らした指でミラノサンドをはさみ、口に放りこんでいった。ゆっくり味わうこともなく、少し噛んではのみこむ。ロイヤルミルクティーで流しこんでいく。
せっかくの東京時間、残念なランチになった。

でも、まって!
レシートを見る。
そういえば、お会計が777円だったじゃない!
今日のわたしはラッキーなのだと、鏡にうつる自分に笑いかけた。

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