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日比谷音楽祭2024

東京に住むことになったら絶対に行きたい!と思っていた「日比谷音楽祭」。日比谷公園で開催されるこの音楽祭は入場や参加が無料なのです。

「世代やジャンルや好みを超えてさまざまな音楽に出会える、誰に対しても開かれた場を作りたい。
一人でも多くの人が音楽が持つ広がりと深さ、そして音楽の楽しみを知るきっかけになりたい」という思いがあるからです。

日比谷音楽祭2024ホームページより



この音楽祭の実行委員長は音楽プロデューサーでありベーシストの亀田誠治さん。出演アーティストへの交渉などもご自身でされているそう。音楽を好きになる入り口になるような体験の場を作ってくださっています。
その想いに共感した企業からの寄付、アーティストの協力、一般の方からのクラウドファンディングなどが資金になって無料で開催できているのです。

昨年はKing Gnuの日産スタジアムライブと日程が被り、土日2日間とも新横浜に通ったので日比谷音楽祭には行くことができませんでした。
そうそう、昨年は大雨で新幹線も一時止まったほど大変な土曜日でした。
今年は天気も味方して、予定通りの開催です。

日比谷野音でのライブは無料ですが抽選でチケットが当たらないと野音に入れません。野音のキャパは3000人ほどなのかな、少ないですよね。
しかし、開放的なライブ会場、アーティストをその場で見ることはできなくても音は直に聴けるのです。

東京で働く地元の友人に大のスピッツファンがいます。彼女も音楽祭を楽しみにしていました。今年はスピッツの出演が決まったからです!
チケットは抽選に漏れましたが、音漏れというプレゼントがある。一緒に野音のそばでライブを聴くことにしました。
日本を代表するバンド、このキャパの会場でライブをすることはないでしょう。野音は21年ぶりだったそうです。
大勢の「音漏れ民」たちと一緒にライブが始まるのを待ちました。

1曲目は「チェリー」、ファンでなくても口ずさめてしまう名曲です。そして「楓」「優しいあの子」「ロビンソン」、昨年の劇場版名探偵コナンの主題歌「美しい鰭」など30分!
これが無料で、生で聴けるのですよ!!!

空の色がだんだんと濃くなっていき、夜風に木の葉たちが揺れて、大人から子どもまで各々の楽しみ方で音を浴びている。
目を瞑って聴き入る人、ステージの方を祈るように見つめる人、満面の笑みの人、踊る人、歩きながら聴いている人、コナン君ファンかな?と思われる子どもたち……
幸せな空間でした。

次の日のお昼も買い物ついでに日比谷へ。
とても素敵な声で楽しい歌を歌う奇妙礼太郎さんのライブを楽しんできました。
芝生にシートを敷いて家族でライブを楽しんでいる人、大盛り上がりで全力で楽しむファンの人、飲み物片手にふらっと聴いている人、みんな楽しそう、奇妙さんも楽しそう!
二日続けて幸せ空間です。

会場をぐるっとしてみると、多くの楽器店がブースを出していて、楽器を体験できたりワークショップが楽しめるのです。
聴くことだけに特化していない、音楽に触れて興味をもってもらう、音楽への入り口があちらこちらに。
素敵なイベントだなぁ。ぜひ来年も開催してほしい。
来年はクラウドファンディングでサポートしたい!


息子は鬱手前の状態になって外に出られなくなったとき、唯一楽しめる場所がベースレッスンでした。先生とのレッスンでベースを弾き、次第にセッションや発表会に出られるようになりました。
食べられず痩せ細った身体が徐々に戻っていくとき、彼の力になったのは音楽でした。
わたしも音楽に力をもらい助けられてきました。
NO MUSIC, NO LIFE 音楽は生きるために必要なもの。
そして最高に楽しいもの!
全身でその楽しさに包まれた日比谷音楽祭、ありがとうございました!


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