愛を伝える。愛を受けとる。

Happy Valentine's Day❤️

愛する人はいますか？
恋人、夫婦、家族、親友……
もしいるなら、伝えてほしい。
言葉で、ハグで、あなたなりの表現で。

それは愛なのか、エゴなのか。
わたしにとって、こう問うことは仕事の中でおきる。

看取りをしていると、ご家族の強い想いが「愛」なのか「エゴ」なのか、分からないときがある。
「少しでも長く生きてほしい」という想い。それは愛する人と少しでも一緒にいたいというごく当たり前の想いなのだと思う。
しかし、食べたくないと意思表示されているのに「食べないと死んでしまう」と口に食べ物を入れる、浮腫んでいるのに「点滴はやってほしい」と訴える。

その人の苦しさを想像できない方をよく見てきた。

でも、他人のわたしが「それってエゴじゃないですか？」なんて言えない。
エゴかどうか、わたしが思うことすら、わたしのエゴなのかもしれない。

そんなことを思いながら看取りの仕事をしてきた。

『エゴイスト』という映画、本のことを知った。
先に映画を観てから本を読もうと思い、公開が待ちきれない思いだった。

映画『エゴイスト』オフィシャルサイト

ゲイカップルの話だ。わたしは留学をしていたこともあり、ゲイの友人もいたし、レズビアンの友人、知人もいる。
わたしの娘は海外ドラマを小学校のころから観ていて、ごく自然に受け入れている。

しかし、わたしの母は受け入れられないようで、信じられない言葉を口に出すことがある。
国会や、首相秘書官の発言などでも話題だ。

そんなタイミングでの公開、ぜひ多くの方に観てほしいと思う。

誰かを好きになる、愛すること。それが同性同士だと許されないなんて考えはエゴだ。
結婚し子どもを作って家族になる。そんな考えもエゴだ。
普通ってなんだ。あなたの世界の話だ。それが世界共通の普通なんてことはありえない。
あなたの常識が世間の常識、そんなのはエゴだ。

映画『エゴイスト』、ドキュメンタリーのように自然で、だから観ているものに多くを問いかける。
愛にあふれていた。

本を読んだ。ずっと読み続けたい１冊になった。

エゴイスト (小学館文庫 た 42-1)

バレンタインデーに最高な映画、本だと思う。
明日からも、ぜひ時間を作って観てほしい。読んでほしい。

愛する人に伝えてね。愛の時間は有限なのだから。

愛を受けとってね。