年子3人忘備録5

[前回のあらすじ] あーさんが1歳の誕生日を迎え、みーこが誕生。双子用ベビーカーでいよいよ公園デビュー。

我が家は suburban  にある。ほどよい自然と便利な買い物環境、しかもどこまでも続く平地だ。坂の町で育った私には、この町の自転車の多さに驚いたが、子育てには本当に最高の土地である。家の裏には公園があり、幼稚園にもなれば、公園で遊んでいる子供たちに家から「ごはんできたよー」と呼び戻すことができる立地だ。

みーこが誕生し1ヶ月たつ頃は初夏に向かう心地の良い季節になり、あーさんの日課には外遊びが追加された。あーさんの興味は、石拾い、砂すくい、蟻ガン見、雑草抜きで、地面に近い遊びが好きだった。まだ1歳なのだから遊具で遊ぶことはできないだろうに、ブランコや滑り台をやらせてビビらせるやんちゃな母に常に翻弄される。その間のみーこの居場所はベビーカーである。あーさんを初めて外に出すときは顔にガーゼを被せていたのに、みーこは生後1ヶ月経った頃から少し色褪せたベビーカーが日中のベッドとなった。0歳児の育児は、ついこの前1回目を経験しているだけにザツ、いや、手慣れたものである。

その頃の交友関係は、あーさん妊娠中の母親学級で知り合ったママ友、公園で知り合ったママ友がおり、社交性の強みを発揮し嫁に来た見知らぬ土地でもじわじわと友達の輪を広げた。破天荒なねーちゃんだった私は、母になってもゆくゆく破天荒な行動を起こす。

ある日、遊ぶ約束をしていたママ友3人、宅飲みもとい宅遊び中、ひょんなことからディズニーランドの話になった。育児疲れで夢を見たかったのかもしれない。車で1時間半。昼にはつけるよね??、、、昼には夢の国についていた。楽しんだのはもちろんママの方。日常を忘れるのに時間はかからず、3人のママは最高の笑顔。ベビーカーと抱っこ紐の子供たちは特ににこりともしていない滑稽な写真が破天荒さを物語っている。

またある日は、公園仲間と花火大会@いつもの公園を開催した。0歳から3歳のベビーたち、その両親、おそらく10世帯は集まっただろう。DQNではないがまだ若いファミリー、ずいぶんワイワイしていたのかもしれない、いや、していた。ちょっとした注意喚起を受けた記憶がある。その時知り合ったファミリーとはその先家族ぐるみで歴史を刻んでいく。

この友達の輪のおかげで、0歳1歳の育児に孤独を感じることもなかった。午前中、わらわらと公園に集まり出すいつもの仲間。この界隈は12時にお昼の鐘が鳴る。そのまま何もなければ一緒にお昼を食べることもあった。子供たちが大きくなると昼、そして夜、晩酌までご一緒するのが日常となり陽気な酔っ払いがいる家の中で子供たちは育つことになる。

このコミュニティーがなければ、泣き声がやばいデシベルのみーこをあやす心の余裕は生まれない。やがでこの泣き声が喜劇と悲劇をうむ。。。

つづく

次の更新は明日。


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