「君に贈る感想文」

1月1日
新年を迎えられたね。昨年はお世話になりました。
君といると毎日がとても楽しくてあっという間の１年だったよ
今年もよろしくね。

2月14日
甘いものが好きな君は、僕のために買ってくれたチョコを自分で食べちゃってたね。お口いっぱいに頬張る姿が見られれば僕はそれで幸せだよ。

3月3日
一緒にお花見ができて楽しかった。
周りのみんなも愉快な人たちが多かったね。

……
毎日のように届く私にあてた感想文。
身に覚えのない思い出。
しかし、行った場所、食べたもの、出来事
すべて事実が書かれている

どこの誰なんだろう。

気味が悪くて仕方がない。
一度私のことをよく知ってくれているKくんに相談してみることにした。

4月15日
悩みを打ち明けてくれてありがとう。
君のことは僕が一番よくわかっていると思っているし、
君もそう感じていてくれたことが嬉しいよ。
だけどね、
気味が悪い
ストーカー
キモい
そんなことを言ってはいけないよ
だって、君のことを知るために
必要なことをしているだけなんだからね。
君も僕のことをよく知る必要があるから、
今日からずっと行動を共にしよう。
ずっと目の届くところに。
ずっと君が僕から離れないように。

6月6日
歯ごたえがあってジューシーで
とっても美味しかったです。
次は別のものを食べたいと思います。