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合図を繰り返し出すことについて

オスワリと言っても犬が座らなかった。
「オスワリ!オスワリ!オースワーリ!」と
犬が座るまで何度も繰り返す。

名前を呼ぶことも同じく「ポチ!ポチ!ポチ!」と
犬が自分の方を見るまで何度も連呼する。

こんな経験された方が多いのではないでしょうか?
むしろ、いつもこんな感じかも・・なんて場合もあるかもしれません。

なぜこのようなことが起きるのか?
どうすればスムーズに合図(以下、CUE(キュー)と表現します)が伝わるのか?
キューを連呼したり、キューを使わない方がいい場面もあることなどを書いていきます。


その行動は得意?簡単にできる?

まずいくつかあるポイントのひとつとして
「求めている行動がその犬にとって、スムーズにできる行動であるか?」

私たちは子供の頃に99(かけ算)を暗記しましたよね。
5×5=25
という問題はスムーズに解くことができるはず。

もし忙しくてバタバタしているときにでも
「5×5は?」と聞かれたとしても答えることができるのではないでしょうか?
(忙しいときに何言ってんだ!?とイラっとするのは別にして)

犬たちも同じ。
オスワリという行動が、普段からどれくらいの頻度で起きる行動なのか?
名前を呼んだときに、振り向く行動がどれくらいの頻度で起きるのか?

言い換えれば、これらの行動が
「どれくらい正の強化」を受けた経験があるのか?
ということです。

行動は正の強化と負の強化(逃避・回避)で増える。
後ほど書きますが、周りに気になる刺激がない状況でもスムーズに行動が出ないのであれば、シンプルに強化の量が足りていない可能性が高いです。

3〜4歳の子供に99の問題を求めるのは、少し難しいですよね。
しかも犬たちは、それ以上に難易度の高い問題を求められています。
なぜなら・・・

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