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犬と一緒に寝てはいけない?

よく聞かれるご質問です

ちなみに我が家の場合は2階の寝室で犬と猫と一緒に寝てます
ベッドが狭いので大型犬のほうは1階の好きなところで寝てもらってます

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結論から書くと

犬が飼い主さんに対して、安心感が得られるような関係性であれば
一緒に寝ても問題ありません

①こんな場合はやめたほうがよい

食器・犬の近くにある食べ物・ベッド・食器・オモチャといった
犬の所有物に人の手を近づけると

●うなる
●噛むそぶりをする
●本気で噛む(血が出るくらい)

また、体に触ると犬が怒る部位がある

足先・口周り・お尻・お腹など

日常の中で、このような行動が出ている場合は
一緒に寝ることはオススメしません

このような場合
問題が悪化したときの傾向は

●人が寝返りをうって、犬の体に手足が当たると噛まれる
●犬がベッドにいるとき、人が近づくとうなる・吠える・噛む

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②なぜ一緒に寝てはいけないと言われるのか?

そもそも、一緒に寝ることと攻撃性が高まることは分けて考えるべきです

物・食べ物・場所といった、犬が所有するもののことを「資源」と呼びます

これらは本能的な欲求を満たすものと、生きていくために必要なものになります

唸り・噛むといった行動は、攻撃的で飼い主さん目線では
「ワガママ」ととらえてしまいがちですが

犬からのメッセージは
「お願いだから自分のものを奪わないでください」
「お願いだから無理やりお手入れしないでください」

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そう発していることを理解することが大事になります

③それ、犬の信用を少しづつ失ってます

特に子犬の頃、室内外で地面にあるもの
とにかく口の中に入れる行動をします

いわゆる「拾い食い」ってやつです

飼い主さんは「飲み込んだら危ない!」と
口の中に手を入れて、モノを取り出すことに心当たりある方も多いかと

確かに誤飲は多い事故です
飲んではいけないのですが、残念ながら飼い主さんの優しさは犬の目線では伝わっていません

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犬の目線では

「せっかく見つけた大事なものをうばわれた!!」

非常に強い不快感が残ります

初めのうちは、黙って取らせてくれていても
成長と学習を繰り返すうちに

口の中に何かが入っているとき
飼い主さんが近づいたら顔を背ける・逃げる

このような行動をとります

しかし飼い主さんは、誤飲が怖いので追いかける

そして追い詰めて、口の中のものを取り出す

犬の目線では
「あぁ・・・逃げてもダメなんだ」

そう学習されます

逃げても無駄だと感じると
次の手段は「威嚇です」

初めは小さな威嚇からメッセージを発します

小さく唸っても、結局は取られる
大きく唸っても、結局は取られる

そんな学習を繰り返すと、もう最終手段しか残されていません

「飼い主を噛む」

口周りに飼い主の手が近づいたとき、噛んだら手が離れました

そう。ようやく資源が守れたのです

このとき強く学習されます

自分のものを守るためには、人を噛めば良い

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④それってわがまま?

足拭きや、ブラッシング、歯磨き、洋服の着せ替え、ハーネス・リードの脱着なども同じです

犬の「やめてほしい」というメッセージを無視して続けた結果

噛むしか選択肢が残ってなかった

犬はとても平和的な動物です

相手から危害を加えなければ、基本的には攻撃を自分から仕掛けることはそうありません

メッセージを無視して追い詰めた結果、
資源や自分を守る方法を学習することとなります

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ただ、拾い食いはやめてほしいし、散歩も行かなければならないし
洋服も着せたほうが良い場合もあるし、お手入れやお薬を使うこともあるし

犬に無理やり行うやり方より、犬が受け入れてくれるような手法で練習していくと
お互いにストレス少なく済みますよ

⑤「一緒に寝てはいけないのか?」

犬にとっても「安心した睡眠」はとても大事な要素です

睡眠をとる場所も資源です

ところが、事あるごとに資源を奪われ、怒られ続けてきた犬にとっては
「寝床が奪われるのではないか?」

疑心暗鬼になっていることでしょう

また、事あるごとに無理やりお手入れをされてきた犬にとっては
「寝ている最中に体を触られる不安」

人が寝返りを打ったとき、犬の体に触れると突然噛んでくる

蓄積された不安によって引き起こされた結果です

さて、これらは「犬のワガママ」でしょうか?
一緒に寝るとワガママになると言えるのでしょうか?
根本的な部分を見落としてはいないでしょうか?

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関係性が出来ていれば、一緒に寝てもだいじょうぶ

というのは、こうした理由からです

大好きな飼い主さんと一緒にくっついて寝ることでリラックスできるようになるといいですね

逆に、別々に寝るほうがお互いリラックスできるなら、それも良いですよ

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