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親の異変に気づいたら

もし、帰省中に親の異変に気づいたら
いきなり本人に指摘したりしないでください。
せっかくの楽しい家族の集まりが途端に不穏な空気に変わってしまうでしょう。

ですからそれはいったん持ち帰り、兄弟などに情報をシェアし対応を相談するのがいいと思います。

・交渉人は適材を選出


違う日に、違う人間が出向いて再確認し、それが事実かどうかの判断は慎重にしましょう。
そして、兄弟の中でも一番親と穏やかに話ができるであろう子どもが交渉人として話をしてもらうのがいいと思います。

長子は、長男(長女)としてここはオレが!というのはいったん横に置いておいてください。

・話は1ON1で


それから、必ず1対1で話すようにしてほしいのです。なぜなら、そこにパートナーが同席したり、他の子どもが同席すると、まるで1人を取り囲んで責めらていると感じるからです。
同席者は口を挟まないと決めていても、なかなか本人が受け入れる態度を取らないとき、思わず発言したくなると思うんです。加勢、援護しようとしたりすると事態は最悪です。

・場所はホーム外で


また、お話をする時は外食しているときなど、自宅じゃないほうがいいと思います。
自宅の場合、話が本人の面白くない方向にいったとき、話を無理に止め席を立ち、家事を始めたりする可能性があるからです。
アウェーの方が身動きが取りにくく、人目があることで感情も抑えられます。
もちろん、食後がベストです。
私ならガヤガヤしたファミレスを選ぶかな、と思います。

親が自分でもおかしいな、と少しでも気づいていたようなら話は早い。
いっしょに行くから、病院で検査してもらおうと促してみましょう。

・ここだけの秘密


そしてこの事を、みんなにも申し伝えていいかどうかの確認もしてください。
自分の知らないところで自分のことを噂されているのは気持ちの良いものではありません。
それが例え家族であっても、です。内容がネガティブなことなので、家族だからいいだろうとタカをくくってはいけません。
もし『言わないで欲しい』と言われたなら、約束をしましょう。
だからといって、他の家族への報告をしないわけにはいきませんので、本人が本当は知られたくないと思っている、言わないでと言われたことは伝えましょう。知らないフリも優しさです。

・家族の協力


ただ、矢面に立っている交渉人が一人で抱え込むことは避けなければなりません。
機をみて『みんなにも相談したい』と切り出すことも必要です。
そのことに本人が不安がるようであれば、その不安をどうしたら解消できるか考えましょう。
例えば、言葉がきつい子どもから強い言葉で責められそうで嫌。または、施設に入れられるんじゃないかという不安。みんなの重荷になるんじゃないか?迷惑をかけるくらいなら知られたくない、など。
家族が味方であること、否定したりしないこと、家族間でも意思のすり合わせを事前にしておくことが必要です。

・親しき仲にも礼儀あり


家族なんだから何でもいい、と甘えてはいけないなと思うのです。
家族であっても大事にしなければいけないフィールドがあります。
家族同士って、どうしてもコミニュケーションが雑になりがち。
お互いが健全なときならそれでもいいかもしれませんが、心が弱っているとき、体が弱っているときは、家族であっても面倒がらずに丁寧に接し、優しさを持ち寄れたらいいなと思うのです。


次回は、『そのとき』が来る前に話しておくといいことをお伝えします。
ではまた…

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