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2014年 日本縦断キャンプツーリング 15日目

2014年5月7日(高知~愛媛)

出発

6時頃に目が覚めて起きると関西のライダーはすでにいなかった。寝ていたので気づかなかったけど、いったい何時に出発したのだろう。一方、私はというと、仁淀川沿いを散歩して、ちまちまと荷造りしていたら終わったのは9時頃。どれだけのんびりしたらそうなるのか、我ながら感心する。

そろそろ北へ向かわなければという気持ちが湧いていきたので、北上することに。とりあえず、四国を北上せねば。ということで、安居渓谷から大森川ダムを林道で抜けて、白猪谷にあるキャンプ場に行く予定で出発した。

走行距離は70kmほど。林道走行があるので一般道に比べて多少の時間はかかるとは思うけど、迷子にならなければ問題ないはず。そう、迷子にならなければ…。

安居渓谷

安居川沿いを走り、みかえりの滝、乙女河原、水晶淵を見て周る。渓谷にある公園は、思わず散歩をしたくなるような趣のある庭園だった。宝来荘の前で、他に見所がないか地図を確認していると、店主から声をかけられ安居渓谷について教えてもらう。ちょうど昼時だったので、お店に入り山菜ラーメンを食べることに。食べている間も、店主にいろいろと教わっていた。バンガローがあって、渓谷をさらに進むと筒上山の登山口もあるらしい。

安居渓谷のバンガローに泊まって登山というのも素敵かもしれない。来るならやはり紅葉時期だろうか。そんなことを思いながらラーメンを食べ終わり、いつの日かバンガローに泊まりに来ますと約束して店を後にした。教えてもらったオススメスポットはその日のために取っておくことにして、大森川ダムにある林道へ向かう。

大滝神社分神
安居渓谷
宝来荘 山菜ラーメン

弘沢林道、伊留谷林道

安居渓谷から戻り、弘沢林道の入口を探していると、間違って民家の立ち並ぶ道に入ってしまった。突き当たりにあったのは民家で、その家の夫婦がお昼休憩をしていて道端でくつろいでいた。休憩しているところを邪魔をして申し訳ないと思いながら話しかけてみると、愛想の良いご夫婦で弘沢林道と間違ったことを伝えると道案内をしてくれた。

道案内のおかげで、迷うことなく弘沢林道へ入れた。大森川ダムを取り囲むようにいくつもの林道があるエリアで、大森川ダム沿いを走っているあたりで道を間違えてしまう。作業中のトラックとすれ違い、運転手からこの先は行き止まりだと教えてもらった。

地図を見て確認するけれど、どこで間違ったのか見当もつかない。近くにあった湧き水で顔を洗い、濡らしたタオルを頭の上に置いて頭を冷やす。とりあえず引き返すことにして、来た道を戻る。先ほどのトラックに追いつくとトラックが止まり運転席から手招きされたので近づいてみた。伊留谷林道を抜けて白猪谷へ行きたいと伝えると道案内をしてくれた。

伊留谷林道は通行止めだがバイクなら通れると思う。そう言われていたので、伊留谷林道の通行止めの看板の隙間からバイクで入り込む。しばらく走ると工事をしている方に出くわし、事情を話すと通してもらえた。しばらく走ると作業中のショベルカーに会い、ここでも事情を話し通してもらう。

作業をしているので、追い返されても仕方のない状況ではあったのだが、善意に甘えて伊留谷林道を抜けた。石鎚公園線を北上して白猪谷へ向かう。

白猪谷

大瀧の滝を過ぎて白猪谷オートキャンプ場に到着した。テントを張ろうと思って探してみるけれど、それらしきところは見当たらない。携帯も圏外で調べるすべもない。人も車も通る気配がない。ということで、そのまま北上することにした。よさこい峠を過ぎたあたりから肌寒くなり、石鎚スカイラインを走るときには寒さでスピードが出せないほどだった。

大瀧の滝展望台

面河渓谷

日没前に面河渓谷キャンプ場に到着した。通り道にあったので、寒さに耐えれず転がり込んだというのが正しいかもしれない。今回の旅ではじめての有料キャンプ場。出来れば無料キャンプ場で泊まりたいと思っていたが、寒さに負けてしまっているので、贅沢は言ってられない。国民宿舎で受付を済ませて、売店が無いか聞いてみたところ、食材になりそうなものはないとのことだった。

ようやく非常食の出番がきた。飯盒でお米を炊いて、非常用に積んでいた食材をフル動員させる。レトルトカレー、さんまの蒲焼の缶詰を二つ。デザートには桃の缶詰とパイナップルの缶詰。非常用でまかなった食事の割にはお腹いっぱい。

最初は昼過ぎくらいには白猪谷でのんびりキャンプしているだろうと思っていましたけど、行く先々で道に迷い、林道で迷っていたときは野宿することも覚悟をしながら走っていた気がします。無事にキャンプ場へ辿り着くことができてほっとしました。地元の人に助けられてばかり、そんな一日でした。感謝。

あとがき

白猪谷キャンプ場は、駐車場だと思っていたところがテントサイトのようでした。あと、面河渓谷キャンプ場は2016年に閉鎖されてしまったようです。

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