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2014年 日本縦断キャンプツーリング 12日目

2014年5月4日(高知~徳島)

帰全山公園キャンプ場

日付が変わる頃まで居酒屋にでもいるような話し声がしていて、耳栓を使ったけれど寝不足だ。すぐ近くでテントを張っていた広島のライダーも、睡眠があまり取れていないみたい。大型連休のキャンプ場は宴会目的の人もいるので、ゴールデンウィークらしいと言えば、らしいキャンプだったかもしれない。

帰全山公園キャンプ場

楮左古小檜曽林道

さっさと荷造りを終わらせ、いの一番に出発し楮左古小檜曽林道へ向かう。徳島北街道を右折するのを間違えて通り過ぎてしまい、地図を取り出し道を確かめていると、ジムニーの運転手から声をかけられる。楮左古小檜曽林道から剣山スーパー林道へ行く予定らしいのだが、ガソリンスタンドが見つからずに交番で聞いてきたらしい。日曜日だったのでガソリンスタンドを探すのが一苦労とのことだ。楮左古小檜曽林道を抜けたらガソリンを入れる予定でいたけど、閉まっていたらどうしようという不安が頭をよぎる。

国道439号を走り、民家の立ち並ぶ細い道を進んで行くと、楮左古小檜曽林道の入口に到着した。荷物が落ちないようにロープで固定してから林道を進む。全体的に見晴らしが良く、ほどよく荒れたダートを走って行く。峠は見晴らしが最高の絶景林道。峠付近でコーヒーを沸かしてパンをかじって朝食にした。

峠から少し下った広場で、休憩中のライダーを見つけて話しかけたら、サドルバッグが開けっ放しになっているのを教えてもらった。荷物を固定するためにロープを取り出したとき、閉め忘れていたようだ。慌てて荷物を確認すると、コンタクトの入ったポーチをどこかで落としている。荷物を落とさないようにとった行動が、荷物を落とす結果につながるとは…。

仕方なく、来た道を引き返すことにしたが、キャンプ道具を積んで林道を走るという時点でも難易度が高いのに、ポーチを探すために首を左右に振りながらとなると、頭が混乱しておかしくなりそう。案の定というべきか、峠を過ぎた下りの荒れた路面で、バランスを崩し転倒してしまう。荷物を積んだままでは起こせないので、一回、荷物を下ろしバイクを起こし、荷物を積む。ため息しか出ない気分だ。

気を取り直して下って行くと登山客がいたので、ポーチが落ちていなかったか聞いてみる。入ってすぐのところで見つけて、道路脇に避けておいてくれたそうだ。ありがたい。どの辺にあるのかが分かるだけで、路面から視界を奪われる時間が減り、走りやすくなった。入口近くまで戻ってきてようやくポーチを見つけた。そのまま入口へ戻り国道を経由して剣山スーパー林道へ向かうか悩んだが、転倒したままこの林道を終わらせるのは後味が悪いので、再度、楮左古小檜曽林道を走り直すことにした。途中、登山客にお礼をして、ライダーに見つかったことを報告して、転倒することなく無事に走りきった。

コンビニがあったので昼食をしていると、肩の力が抜けたのか、どっと疲れが出てくる。少し長めの休憩をとってから出発。心配していたガソリンスタンドは開いていたので給油をしておく。買い出しを済ませてから剣山スーパー林道へ向かう。

ツツジ
楮左古小檜曽林道(峠)
落し物を拾いに帰る

剣山スーパー林道

剣山スーパー林道の入口でキャンプ道具を積んだバイクが二台いたので、少し会話をしてスーパー林道へ入る。ゴールデンウィークともなると、やはりバイクも車も多い。山の家の駐車場にはオフロードバイクと四駆が何台も止まっていた。後ろから追いついてきたライダーには道を譲り、対向車にも気をつけながら走行していた。景色はいいのだが通行車両が多く、キャンプ道具も積んで走っているので気疲れしてしまう。

ゴールデンウィークは人が少なそうなところで過ごして、スーパー林道のような人気スポットは平日に来るべきだった。要所要所で発狂するほどの絶景のはずなのに、いつものようにテンションが上がらない。気疲れのせいもあるけど、寝不足も原因の一つかも。絶景を走るときは体調管理も必要ですね。

那賀川源流碑
徳島のヘソ

ファガスの森 高城

ファガスの森へついたのは日暮れ時だった。先客のライダーが三人。本来は有料キャンプ場で、そのつもりで来ていましたが、イベントか何かでキャンプ場が利用できないので、本館の屋根下を無料で使っていいとのこと。お言葉に甘えてテントを張って夕食をしていた。一緒にキャンプしていたのは北海道にも行ったことがある旅慣れたライダーばかりで、いろいろとアドバイスをもらっていた。そうこうしていると車が一台通りかかる。自転車の人を見かけなかったか尋ねてきた。林道の中間ぐらいの場所で自転車を押している人がいたのを思い出して伝えると、夜の林道へ探しに行った。

その後、二人のライダーも到着してキャンプ場は賑やかになった。寝不足で疲れていたせいか、テントの中で荷物を片付けて少し横になるつもりが、いつのまにか寝てしまっていた。

あとがき

自転車の人に声をかけておけば、というのは剣山を走るたびに思い出します。当時、空気入れとパンク修理キットは積んでいたので、パンクだったら助けてあげられたかもしれない。声をかけなかったことをすごく後悔しています。

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